【訪問看護師が語る!】訪問看護師とドクターの「絆」

みなさんは『訪問看護』にどんなイメージをお持ちでしょうか?

「たくさん経験がないと難しそう…」というのが大半でしょうか?実際によく言っていただく”訪問看護師”のイメージも、「看護のスペシャリスト」的なカッコよくて仕事のできる、いわゆる”The・デキる看護師!”といったものがほとんど。そんな風に言ってくれるのはとても嬉しい…ですが、実際はどこにでもいるような経歴の看護師ばかりなんです。

では、なぜそんな普通の看護師でもやっていけるのか・・・?それは在宅医療を支える医師との深〜〜〜ぁい絆があるから(笑)

今回はそんな、医師との絆で成り立つ「訪問看護」の実際についてご紹介します!

在宅医の指示=『看護師さんにまかせるわ』

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通常、医師の指示というと「安静度=病棟内、食事=◯kcal、飲水は術後◯日目に少量から可・・・」「◯◯(薬剤)10mg+生食◯mlを30分かけて静注」のように、やるべきことがこと細かく記載されていますよね。。

しかし、訪問看護師が受ける主治医からの基本指示(訪問看護指示)は単に「リハビリテーション」「体調管理」「点滴」など、ザックリとした内容のものばかりです(汗)

<点滴指示の場合>
Dr.)「◯◯さん、ご飯食べれなくて脱水みたいだから、5日間◯◯を点滴お願い。とりあえずそれで様子みて!」
といった主治医からの電話が1本掛かってくるだけだったり。(もちろん正式には後でちゃんと点滴の内容を書いた特別指示書をもらいますよ!)

指示通り5日間点滴した後どうするかは訪問看護師の判断に任され、点滴やその他の処置継続が必要そうであれば看護師から主治医に進言することも多くあります。

また同様に、看護師が定期訪問した際に異常を発見した場合も、医師にすぐさま報告はしますが、応急的な処置は看護師の判断で行います。

<褥瘡が悪化していた場合>
Ns.)「先生。◯◯さんですが、今日訪問したらこういった状態で、今日のところはこういう処置をしています。・・・」
Dr.)「そうかー。お薬は何使う?」
Ns.)「一部に黒色壊死があるので◯◯と、発赤部に××、もう少しよくなったら△△をと。ドレッシング材も、今のところ□□をいただけたら・・・」
Dr.)「わかった。薬と処置の選択は看護師さんにまかせるわ!他にもいるものあったら言っといてね!」
・・・というのがお決まりのパターン。

もしくは、患者さん自身が医師に相談した場合でさえも「看護師さんがいうようにしといたら大丈夫だよ!」と言われたという患者さんもいるほど。

一度会ったらもう”仲間”!

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病院附属の訪問看護ステーションの場合、ほとんどの利用者さんは自病院の顔馴染みの医師が主治医であるため、医師との関係づくりで苦労することは少ないかもしれません。

しかし、そうでないステーションの場合は一から医師との関係づくりをする必要があります。
利用者さんを支えるうえで大切なパートナーである医師とは、どのステーションもそれをとても大切にしています。

それまでに一緒に仕事をしたことのある医師なら「この看護師さんはこういうときこんな風に対応してくれる」「ここのステーションはこの後のことも任せて大丈夫」といった、ステーションや看護師の対応力・価値観などの微妙なところも理解した上で、上で述べたように必要な指示だけ簡単に伝え、任せられるところは信頼して看護師に任せてくれます。

ですが、初めて一緒に利用者の方をみる医師とは、お互いに全くの白紙の状態からのスタート。
医師からの指示も、看護師の介入のしかたもお互いに探り探り…。

ですから、とくに初めて組む医師のところへは、こちらからこまめに利用者さんの様子を報告したり、直接クリニックまで行って今後の方針などを相談・確認したりして”顔の見える関係”を作っていきます。

そうすることで、次回から気軽に声をかけ合えるようになり、1度ひとりの利用者さんを一緒にみたあとはもう立派な”仲間”になっているのです(笑)。

そうして2人、3人と利用者さんを一緒にみていくうちに、ある程度の範囲は何も言わなくても”あうんの呼吸”で、互いが次に考えていること、治療方針や指示の意味を感じとり、スムーズに、かつストレスなく動き回れるようになります!

まとめ

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医師の指示がないと実施したら絶対ダメ!と教わる病院とは真逆の、こんな看護師への信頼を感じさせる指示がとんでくる訪問看護の現場。看護師冥利につきるとはいえ、「経験がないと難しいんでしょ?」とビビられる原因もこういうところなのかもしれません。

しかし、(医師から)「何も言われない」ではなく、「言われなくてもわかる」のが訪問看護です!…もちろん最初からうまくいく医師ばかりではありませんけどね(笑)

病棟とはまた一味違った、こんな在宅を支える看護師と医師との深〜ぁい絆、感じていただけたでしょうか?

<ライター紹介>
chocola
現在看護師8年目。大学病院の内科病棟に配属され、うち2年間は夜勤専従看護師として勤務。
結婚と同時に退職し、現在は訪問看護師として勤務。

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