日本とどっちがいいの?イギリスの不妊治療・出産事情|元医師めぐみの海外滞在記vol.4

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特に女性の皆さんなら気になる、不妊治療や妊娠・出産のケアに関して、イギリスの無料で受けられるパブリック病院と、有料のプライベート病院との違い、そして日本の医療との違いはどこでしょうか?

今回は、イギリスと日本の不妊治療と出産を比較してみました。

※イギリスでは、プライベート病院は治療費は全て自己負担となり(保険は利用可能)、パブリック病院はNHS(国民保険サービス)で医療が無料です。

イギリスでの不妊治療はとっても大変…

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不妊治療というのは、検査や治療に膨大なお金がかかります。そもそも患者さんの生命に関わらない治療であるため、イギリスでは、不妊治療目当てにパブリックの病院に行っても、GP(家庭医)によるひとしきりの形式的な問診と、数週間〜数ヶ月後に次の予約をされて血液検査が関の山です。

それ以降のエコー検査や専門的な治療を受けるためには、GPから産婦人科医への紹介が必要となるため、特に若い人は紹介してもらえずにどんどん歳だけとっていくことがよくあります。

基本的にイギリスでは銀行であれ病院であれ、対応したスタッフによって、サービスの良し悪しや、「言っていることが違うじゃないか!」と思うことがしょっちゅうあります。

対応する医師によっては、運良くスムーズに専門医紹介にまで進める場合がありますが、あくまでも向こうに主導権があります。

イギリスでの不妊治療料金は高い!

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また、40歳以上になると、パブリック病院では不妊治療が行えないため、プライベート病院にかかる必要がありますが、例えば体外受精だと150〜200万円程度と高額な料金がかかります(日本では50万程度)。そのため、日本に不妊治療のために一時帰国をする人も多いのが現状です。

日本は無料では受けられませんが、法律で決まった年齢制限はなく、患者さん個人の意思を尊重した医療を受けられること、治療までに時間がかからないことから、不妊治療に関しては日本に軍配が上がりそうです。

イギリスの出産制度と日本との違いは?

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イギリスでの出産では、妊婦さんが積極的にマタニティープランを提案していきます。出産体位は自由。無痛分娩は(力めずに、時間がかかることもあり、良し悪しはありますが)メジャーです。

病院側もなるべく希望のプランに沿ってくれるため、日本より“自由度が高い”のが特徴です。パブリック病院の場合、出産翌日には退院となる点も違いますね

パブリックの病院であっても、プライベートの病院並に綺麗なところもあり、出産に関しては、日本よりもむしろイギリスの方が良いと言っている日本人女性も多いです。

さらに、イギリスでは出産時には、実母や夫あるいは親友など、誰かが必ず付き添います。日本のように、夫が仕事で間に合わなくて一人で出産というケースは非常にまれで、少し変な目で見られることもあります。そのため、事情があり一人で出産する人は、プロの出産付き添い人を雇うことがあります。

国が違えば、しきたりや概念が全く異なり、面白いですね!

<ライタープロフィール>
めぐみ
日本で医師として働いていたものの、夫の仕事の関係で一時的にイギリスに滞在中。元医師の視点でイギリスの医療をお伝えしていきます。

イラスト制作/青木優生子 http://www.ucoaoki.com/

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