地域連携の核になるケアマネージャー(介護支援専門員)さん。
お年寄りやその家族の介護相談、ケアプラン作成、要介護認定の書類作成代行を中心に幅広い仕事をされ、介護職員たちもいつか自分も資格を取得したいとあこがれるケアマネージャー。
彼らの年収など、実際働くとなったら気になるお金事情を調べてみました。
目次
ケアマネージャー(介護支援専門員)の平均年収は370万円

介護福祉の仕事についている人たちが、いつかこの資格を取りたいと憧れているケアマネージャー。
憧れのケアマネージャーの年収とお金事情を調べてみました。
【ケアマネジャー(介護支援専門員)の職種情報】
平均年齢 : 46.9歳
勤続年数 : 8年
労働時間 : 166時間/月
超過労働 : 4時間/月
月額給与 : 262,900円
年間賞与 : 567,700円
平均年収 : 3,722,500円
※出典:厚生労働省「平成26年度 賃金構造基本統計調査」
平均年収は、約370万円です!
この数字は高いのでしょうか。低いのでしょうか。
日本の全職種の平均年収は
男女計 : 2,957,000円 (年齢42.0歳、勤続11.9年)
男性 : 326,000円 (年齢42.8歳、勤続 13.3年)
女性 : 2,326,000円 (年齢40.4歳、勤続9.1年)
なので、男女共、全体の平均年収よりも年収が高いことになります。
ケアマネージャー(介護支援専門員)の多くは兼業での収入
平均年収は、約370万円という数字ですが、これは実はそのまま受け止めてはいけません。全てケアマネージャーとしての収入というわけではないからです。
ケアマネージャーの大半は、看護師、社会福祉士、介護福祉士などを兼業している実態があるため、ケアマネージャー専門で仕事をしている人の年収を統計的に測定することは、実は難しいのです。
具体的に兼業でどのような収入の絵方をしているかというと、例えば40代の女性ケアマネージャーの年収を分解してみると、
・ケアマネジャーとしての年収 140万円
・介護福祉士としての年収 230万円
・合計で370万円
このような兼業の形で働き、収入を得る人が大半となっています。この構造も含めて平均年収を見てみるといいでしょう。
ケアマネージャー(介護支援専門員)の年収は一般的な女性よりも高い!

ケアマネージャー(介護支援専門員)の男女比をみると女性が83%、男性が17%という比率です。
女性が圧倒的に多いことを考えると、年収370万円は、女性の一般平均年収より”約140万円”も高いですね。
介護福祉の専門職の中でも高い年収を得ることができますし、ケアマネージャー(介護支援専門員)は何と言っても、居宅ケアマネ、施設ケアマネ、独立開業、パートタイム勤務など、多様な働き方が可能になる点も女性にとって働きやすい職種といえるようです。
ケアマネージャー(介護支援専門員)の働き方は多種多様!

実は、ケアマネジャーはパートタイムで働くという選択肢もあります。
ケアマネージャー(介護支援専門員)のパートタイムでの時給は、1,200円〜1,500円程度(地域差あり)となっています。
また、ケアプラン作成1件あたりいくらといった実績に応じた報酬を得る形態もあり、この場合は、5,000円程度のことが多いようです。
このような多様な働き方が存在するのは、ひとえにケアマネージャー(介護支援専門員)の人手がまだまだ不足しているからです。子育て中の方や、兼業でのケアマネージャー(介護支援専門員)が活躍できる環境づくりをすることで人手を確保しようとしているのですね。
ケアマネージャー(介護支援専門員)は働き方を選びやすい
ライフステージに合わせて働き方を変化させやすいという魅力もケアマネージャー(介護支援専門員)にはあります。
女性にとっては働き方も選べて、高待遇なキャリアも実現できるため、オススメです。
ケアマネージャーにご興味を持たれたある方は、介護支援専門員資格の試験情報についても調べてみてはいかがでしょうか?
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