【入院満足度が過去最高】 受療行動調査について理解しよう

厚生労働省調査の患者が医療機関で受けた診察に対する満足度などを調査した「2014年受療行動調査(概数)」の結果について、医療コンサルタントが分かりやすく解説します。

入院の満足度を調査する『受療行動調査』とは?

『受療行動調査』とは、全国の医療施設を利用する患者について、受療状況や受けた医療に対する満足度などを把握し、患者の医療に対する認識や行動を明らかにすることを目的に厚生労働省が3年に1度実施しているもの。

1996年から調査が開始されて、医療施設のどこに課題があるか、患者にとって質の高い医療が提供されているかなどが把握できるひとつの指針になっています。

今回の調査では2014年10月の指定された日に、全国488病院で調査が実施され、入院と外来患者の合計15万3000人から回答を得た結果が公表されています。

“入院の満足度が過去最高”に

入院患者の病院に対する満足度は、全体的に「満足」していると回答した入院患者は66.7%と、過去最高の水準に。

項目別に見ると、全ての項目において“満足”の割合が高く、「医師以外の病院スタッフの対応」が69.3%、「医師による診療・治療内容」が69.1%と約7割に達し、「医師との対話」も64.8%と高い満足度を示す結果。

医師が絶対的な立場で患者に接することが中心だった従来の医療から、患者の立場を尊重したコミュニケーションが行われるようになり、「医療の質」が向上している結果とも言えます。

“医療スタッフの対応”は半数以上が「満足」

外来患者の病院に対する満足度を見ると、全体的に「満足」していると回答した外来患者は57.9%。項目別では、「医師以外の病院スタッフの対応」が58.3%、「医師との対話」が55.8%、「医師による診療・治療内容」53.9%、「診察時のプライバシー保護の対応」が50.6%と5割を超えたものの、「診察までの待ち時間」は満足の割合が3割弱にとどまりました。

半数以上の患者が満足と答えた医者や病院スタッフの対応・診察・治療内容・プライバシー保護対応などは、病院全体で患者へのきめ細やかな対応を心掛けている結果が現れているとも言えます。

様々な情報がインターネットで検索できる今の世の中では、既に病院や医師も選ばれる時代になっています。

受療行動調査のような厚生労働省の調査以外にも、各病院が独自で患者の満足度調査を実施し公表するなど、今後こういった患者への満足度向上策に益々取り組まれていくと予測されます。

★監修★

鍵谷昭典(かぎたに あきのり)先生
鍵谷医療IT経営 代表
認定登録 医業経営コンサルタント
経済産業省推進資格 ITコーディネーター
地域医療福祉情報連携コーディネーター
医療機関・医療機器企業・製薬企業等向け勉強会多数実施

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