初めての在宅医療で知っておきたいこと(2)従事者たちの働くきっかけとは

無料メルマガ登録

日本では、在宅医療はまだまだ駆け出しの状態であり、在宅医療をしっかり学ぶための体制や施設が充実しているとは言えない状況です。

そんな中、在宅医療に踏み込んだ人たちはどんな「きっかけ(動機)」があったのでしょうか?

在宅医療への窓口が広がるから

在宅医療は昔からあったものの、開業医が在宅医療も兼ねている小規模なものが多く、在宅医療のための学会や集会といった在宅医療に関わる人たちの集まりや、職種の垣根を越えた組織連携は希薄でした。

しかし、近年では、国が在宅医療を後押ししていることや、医師の2年間初期研修制度中に地域医療研修が必須となり、在宅医療が医療関係者の中でもより身近なものとなりました。

また、幅広い疾患を診ることができるジェネラリストを育てるべく、総合診療科に力を入れている医療施設も増えています。大学病院などの大手の医療機関も、急性期の治療が終わった後、在宅医療と連携して今後の患者の治療方針を決定することが多くなりました。

このような医療施設では、在宅医療に触れるきっかけが増加し、若手の医療従事者が在宅医療に興味を持つケースが多くなっています。

在宅医療に関わるきっかけ 【医師の場合】

医師の場合は、臨床研修制度の開始前後によって、在宅医療に関わるきっかけとなった主な動機が異なるという特徴があります。

臨床研修制度の開始前に医師になった人は、医学部を卒業したのち、すぐに専門の科に入局し、その道を極める必要がありました。そのため、初めから在宅医療に興味を持つ人は少なく、開業したため在宅医療を始めるケースや、バイト先の外来ついでに在宅医療も引き受けるケースが多いという特徴があります。

しかし、臨床研修制度開始後の若い世代は、医師免許を取ってから2年間の初期研修期間に、ほぼ全ての科をローテーションする方式に変わり、在宅医療を含む地域医療の研修も必須となりました。
これにより、様々な疾患に触れ、幅広い経験と知識を身につけ、その経験を活かすべくジェネラリストや家庭医といった在宅医療に深く関わる分野に若いころから興味を持つ人が増えています。

在宅医療に関わるきっかけ 【看護師の場合】

看護師の場合、国によって定められた地方研修や各科を回るローテーション研修がないため、医師とは事情が異なります。
介護や出産・育児、あるいは病院での過労働に耐えかねて一度医療現場を離れてしまったものの、患者一人ひとりとしっかり向き合える在宅医療ならもう一度始めてみようと足を踏み入れた人が多いようです。

このように、ブランクがあったり、在宅医療について全く知識がない人でも安心して始められるように、在宅医療の教育システムを設けている施設も増えてきています。
在宅医療の初心者はそういった施設で始めるとよいでしょう。

在宅医療への最初の一歩として、大手の病院が最適

今回は、在宅医療に踏み入れる際のきっかけについてお話ししましたがいかがでしたか?

一般的には、在宅医療とコネクションがある施設ほど、その道にスムーズに踏み込めると言えます。後々在宅医療に関わりたいと思っている人は、職種に限らず、ジェネラリストの育成に力を入れている大手の病院で仕事を開始するのがお勧めです。

参考資料
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/41443.html
https://cocomedica.jp/blog/article/interview1
http://houmonshinryou.com/doctor/interview/interview2.html

writer
めぐみ

日本で医師として働いていたものの、夫の仕事の関係で一時的にイギリスに滞在中。元医師の視点で医療事情、体験談をお伝えしていきます。

初めての在宅医療で知っておきたいこと(1)病院と在宅医療の違い

2016.08.17

初めての在宅医療で知っておきたいこと(3)自分のスタイルに合った職場選びが大切です

2016.08.22

無料メルマガ登録

【無料公開中】人気記事を資料にまとめました!

資料ダウンロード「感染予防」