在宅で療養されている高齢の患者さんの中には、頻尿や失禁などの排尿の問題に悩まされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
また症状によってはケアを行う介護職員、ご家族の方の負担も多くなります。おしっこの問題というのは高齢者にとって実は日常生活の質(Quality of Life)を左右する非常に重要な因子です。
今回は高齢者の尿の主な症状に関する基礎知識と対処法などを、泌尿器科の先生がわかりやすく説明した記事をまとめました!
いざという時に、焦らず対応できるよう基本的なポイントをきちんと理解しておきましょう!
排尿に関する主な症状(5つ)と対処法
夜間頻尿
就寝後に排尿のために1回以上起きなければならない状態のことを夜間頻尿と言います。なんと80歳の90%ものの方が夜間頻尿であるというデータも。
寝たきりの原因にもなってしまう夜間頻尿、その要因と改善策を理解しましょう。
尿失禁
男性よりも女性に多く発生すると言われている尿失禁。
治療への恥ずかしさ等の理由から放置されがちな尿失禁には5つのタイプがあります。
それぞれの原因と在宅でできる対処法を理解しましょう。
過活動膀胱
近年、若い人の中でも患っている方が多い過活動膀胱は、尿意切迫感を起こす疾患の一つです。生活の活動性が下がり、最終的には寿命まで短くなってしまう可能性もある非常に怖い疾患です。
基本的なポイントをきちんと知っておきましょう。
血尿
血尿があることが分かると焦ってしまう患者さん、ご家族が多くいらっしゃいます。そんな時、ケアをする側がいかに適切なアドバイスをできるかが重要になります。
血尿にはさまざま程度がありその原因も異なります。それぞれの基礎知識をきちんと理解しておきましょう。
前立腺肥大症
在宅医療を受ける利用者さんのもつ悩み、頻尿や失禁の原因にもなるのが前立腺肥大症です。重症になると著しく生活の質が下がり、活動性も下がります。
利用者さんがQOLを低下させないためにも、基礎知識をきちんと理解して適切に対処しましょう!

普段は急性期病院で医師として勤務しながら、定期的に訪問診療も行い、最後まで患者さんに寄りそう医療を行っています。
また、正しい医療情報の普及を行う活動をライフワークとし、昼夜問わず精力的に活動しています。