育児中でも働きやすい!?訪問看護ステーションのママさん看護師の働き方

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現役看護師に「訪問看護ステーションで働いてみたい?」と尋ねてみると、よく返ってくるのが「結婚して、子どもがある程度大きくなったら…(やってみたい)。」というもの。

やはり”訪問看護”というと、夜勤がないので病院よりも一般的にママさんでも働きやすいイメージがあるようですね。

実際、土日祝日やお正月などは基本的にお休みですし、子どもの運動会など季節の行事にも参加しやすく、まだ小さいお子さんのいるママさん看護師が無理なく楽しみながら活躍されています。

さて、今回はそんな訪問看護ステーションで働くママさん看護師にスポットを当て、実際にママさん看護師や、これからママになる看護師がどんな働き方をしているか、実際の体験も踏まえて紹介したいと思います。私も産休育休を経て現場復帰したばかりです。

 

出産前:子育て経験者が活躍する職場ならではの手厚いサポート

まず基本的な訪問看護ステーションの勤務体系についてですが、勤務体系についてですが一般的にカレンダー通りである事業所がほとんどです。

1日あたりの訪問件数は事業所の規模などにもよりますが、常勤の方では大体1人当たり4〜6件/日程度。

もちろん緊急時訪問の必要なケースもあり、それが業務時間内であれば基本的には担当看護師が予定を調整して訪問することになります。

また、24時間連絡対応体制をしいている事業所では当番制で夜間の緊急当番も月に数回まわってくるところもあります。(スタッフが多いところほど当番にあたる回数は少なくなります)

 

当然ながら訪問看護の仕事は訪問だけではなく、ステーション内でその日の記録、報告書の作成、ケアマネージャーなど連携する他機関との連絡・調整などデスクワークもあります!

担当する利用者さんの数が多いほど、当然それにかかる時間も苦労も(残業も…)多くなります。しかし、妊娠中はそんな風にバリバリ仕事をすることは難しいですよね。

他の職種であれば『安定期に入ってから…』とためらわれる妊娠報告も、わかった時点で管理者に報告する必要があります。

そうすることで流産の危険性が高い妊娠初期から十分なサポートを得られますし、産休に入るまでの数ヶ月間も安心して働き続けられます。

 

実際に受けられる可能性があるサポート

実際に、私が妊娠判明後に職場で配慮・サポートしてもらったことを挙げてみます。

 

1 身体に負担のかかることを避ける・分担する

長時間の訪問や移動(車や自転車等の運転)、転倒の危険のある入浴介助、体位変換が必要な寝たきりの方のケアなどーが避けられるよう、他のスタッフと同行して2人での訪問にしてもらいました。(あくまで訪看側の都合なので利用者さんに複数名加算などの追加料金は発生しません。)

日頃から訪問している他のスタッフ(サブ担当看護師など)がいれば、産休に入ることも踏まえて担当自体を代わってもらうケースもあります。

 

2 重症度の高い患者さん(終末期の方や急変リスクの高い方)の担当や1日の訪問件数を減らす

つわりや妊娠の影響で集中力が続きにくく、体の大きな方の介助や足浴などの力仕事(お湯が入ったバケツって結構重いんです!)も難しいため、できる限り30分の短時間の訪問ですむ軽症の方(状態が安定している方)で、屈んだりお腹に負担のかかるような姿勢を取らなくてすむ広さのお宅に行けるように配慮してもらっていました。

実際には身動きが取れないほど狭いお宅もあるんです。

さらに、訪問件数も1〜3件/日程度(合間に充分な休憩もはさめるように)へと減らしてもらい、緊急時訪問も他の先輩スタッフが率先して引き受けてくれました。

 

3 早期から次の担当看護師を決めて引き継ぎを行なっておく

つわりや貧血などで体調が悪い時に気兼ねなく休んだり、産休に入ってからも他のスタッフで対応できるようにと、早い段階から誰にどの利用者さんを振り分けるかを上司と相談し、スムーズに他のスタッフに交代できるよう、体調の良いうちに同行訪問をしながら引き継ぎをしていきました。

「妊娠しているからできません!」とは自分からはなかなか言いにくいもので、自分と子どものカラダを最優先にできるように、周囲から自然に配慮が得られるというのは何よりもありがたいことですよね。

 

産休直前:事務系の仕事を中心にすることで身体を最優先に。

いよいよ出産間近…という頃になると、お腹の重みで夜中に何度も起きたり、トイレが近くなったりして、夜も熟睡できずいろんなマイナートラブルに悩まされます。

貧血もすすんで昼間もぼーっとしたり、思考がまとまらなかったり。デスクワークでも、車の運転をしていても足がむくんでだるくなることもあります。

『そんな状況でも訪問するの?大丈夫?!』と心配の声があがりそうですが、実際に件数は少ないとはいえ、やはり訪問すること自体が妊婦にとってなかなかハードなことです…。

それでも訪問看護の仕事は病棟と違い、直接利用者さんと関わらない仕事も多くあります。

重労働である看護師はよく切迫早産になりやすいと言われますが、私も妊娠8ヶ月目になる頃には訪問はほぼせず、業務整理や事業所内外の連絡調整、広報など自分の体調と相談しつつ、自分のペースで進められる仕事をさせてもらっていたおかげでそんなトラブルはなく経過できました。

産休時に入る前には引き継ぎをしっかりと。

予定日が近づいた妊娠8〜9ヶ月には、担当する利用者さんに関していつでも他のスタッフに担当を移行できるよう引き継ぎを済ませます。

複雑なケースについては書面でも経過と注意事項等を整理しておきました。

もちろん、ケアマネージャーさんや利用者さんたちにもいつから産休に入るのか、また代わりの担当看護師は誰になるかなど、産休に入った後もトラブルがないようにきちんと説明とご挨拶をしておくと、不安なく休暇に入れ、職場復帰の際にも温かく迎えてもらえます。

私もそうして少しずつ仕事の調整をしてスローダウンし、出産に向けて利用者さんやスタッフみんなからたくさんの激励をもらって産休に入ったのでした。

無事に出産した直後は、新生児のお世話をしながら職場の管理者やスタッフに出産報告をしたり、出産手当金や育休などの申請手続きをしたりと慌ただしくなりますが、(生まれた時期によっては保育園の申し込みも!) それさえ終わればゆったりと産後休暇〜育児休暇(通常1年間)が楽しめます。

 

ママになってからの働き方:多様な働き方を模索しよう

子どもが生まれてみると、働きたくても思うように働けない時期がでてきます。

すぐに子どもが熱を出したり、感染症に罹って保育園や幼稚園、学校にいけないときもあれば、保育園自体に入れず”待機児童”になる場合も。

実際に、訪問看護で働かれているママさんたちの働き方は、子どもの年齢によってもさまざまです。

ある未就園児のママさんは、保育園の空き待ちをしながら週3日、10〜15時の間ステーション内でのデスクワーク(広報や業務整理など)をしたり、時々スポットで訪問もしています。

ある小学生と保育園児のママさんは、週5日、9〜17時で、そのうち2日は半日という働き方です。もちろん休日や夜間の訪問はしません。

他のママさんも、子どもの習い事や学校の送迎時間には仕事を抜けたりと、子ども・家族を最優先した働き方をしている方がたくさんいます。

とくに運動会など季節の催しのシーズンにはみんなで協力して仕事を調整し、子育てを終えた世代のスタッフが「仕事(訪問)はわたしがするから、あなたは子どもさんの○○会行ってあげなさい!」と率先して訪問を引き受けてくれたりと、子育てをひと段落した人が子育て真っ最中の人を応援し、それぞれのライフフスタイルを大事にできるよう助け合っています。

訪問看護にかぎらず、こどもを持つ女性にとって子どもの急病や行事で仕事を度々休むのは心苦しいもの…。

ですが、そんな風に『こどものための休みは職場公認!』という環境なら、ママさんだけでなくみんなが無理なく気持ちよく働けると思いませんか?

 

訪問看護ステーションは育児中のママ看護師も働きやすい職場!

訪問看護師は多くが40代以上の子育て経験者。妊娠中・子育て中に仕事をする大変さをよく知る方たちばかりです。

そのため自然と同じ女性、同じ母親として理解が得やすく、仕事の実質的な面でも精神面でも手厚いサポートが得やすい環境ができるのでしょう。

病棟にいると、目の前で困っている患者さんやスタッフがいればついカラダが先に動いてしまう看護師さんが多いと思います。

訪問看護はそういう面でも仕事の強度や予定の調整がしやすく、子どものことを最優先にしながらでも働きやすいところ。

まさにママ(とくに新米ママ)にとっては最高の環境なのではないでしょうか。

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writer
chocola

現在看護師8年目。大学病院の内科病棟に配属され、うち2年間は夜勤専従看護師として勤務。結婚と同時に退職し、現在は訪問看護師として勤務。

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