要介護認定の流れと有効期間|訪問介護の基礎知識

要介護認定を受けると、介護サービスを利用することができます。介護サービスを利用することで、高齢者またそのご家族も安心して生活することができます。

では、要介護認定を受けるにはどうすればいいのでしょうか?

要介護認定の申請から認定までの流れと、要介護認定を受けた場合の有効期間をみてみましょう。

(2016年5月時点)

1.市区町村へ申請しよう|訪問介護の基礎知識

要介護認定を受けるには、まず本人が居住する市区町村へ申請を行います。各役所に設置されている、介護保険課などが担当になっています。
申請には所定の「介護保険要介護認定・要支援認定申請書」のほか、介護被保険者証が必要になります。年齢が40~64歳の場合は、介護保険被保険者証の代わりに医療保険被保険者証を提出します。
申請書はお住まいの市区町村の介護保険課窓口、地域包括支援センターでもらうことができます。また、市区町村のホームページからダウンロードすることもできます。
申請書には、「申請者、被保険者の住所」「氏名」「生年月日」「年齢」「保障証の番号」「主治医の名前、病院名、住所」などを記入します。
申請は本人または家族が行いますが、申請に行くことができない場合は、成年後見人、地域包括支援センター、居宅介護支援事業所、介護保険施設などに代行してもらうこともできます。また郵送による受付も行われています。

2.要介護認定の訪問調査を受けよう

要介護認定の申請書を提出した後、市区町村から訪問調査の日時に関する連絡があります。日時が決まると、市区町村の職員または委託を受けた認定調査員が自宅、病院、入居施設等の日常生活をしている場所で訪問調査を行います。
本人には、身体機能、認知機能などに関する聞き取りを行い、ご家族には普段の様子などを確認します。調査する項目は全国共通です。
その際、認知症などにより日常の状態が日によって変わる方や、自身で状態を伝えられない方は、ご家族等が訪問調査員に状態を伝える必要があります。

3.一次判定(コンピュータ判定)

市区町村は、訪問調査の結果(訪問調査票)をコンピュータに入力し、全国一律の基準により、介護の手間を表す基準としての時間である「要介護認定等基準時間」を算出します。
訪問調査でチェックされた心身の状況から、施設であったらどの程度の介護時間が必要か、その時間がコンピュータにより算出されます。
そして、その介護に要する時間に応じて非該当(自立)、要支援1、要支援2、要介護1~5の8つの区分に分けた一次判定がなされます。
なお、この区分のことを要介護度といいますが、要介護度を判定する基準は、病気やケガなどの症状が重いか軽いかということではなく、どのくらい介護の手間(=時間)がかかるのかということです。

4.二次判定(介護認定調査会)

二次判定では、介護認定の審査判定を行う機関として「介護認定調査会」が開かれます。この審査会は、保健・医療・福祉の専門家で構成されます。
一次判定の結果に加え、調査員が聞き取った特記事項、そして主治医の意見書を総合的により、介護認定調査会が専門的な立場から審査します。
この二次判定により、要介護度が最終的に認定されます。
このように、一次判定→二次判定と進むわけですが、その二次判定では、介護保険証の認定有効期間も決定されます。

5.認定の有効期間とは?

通知された要介護・支援認定には、「要介護・要支援認定有効期間」なるものが国で定められています。
初めて認定された場合(新規認定)の認定有効期間は、原則6ヶ月です。
ただし、保険者である市町村が介護認定審査会の意見に基づいて必要と認める場合には、杓子定規に6ヶ月ではなく、3~5ヶ月の間の「月」を単位にケースバイケースで有効期間が定められます(新規認定の場合は、短縮のみ)。
そして、新規認定ではなく更新認定の場合の有効期間は、原則12ヶ月になります。更新認定も保険者である市町村が介護認定審査会の意見に基づいて必要と認める場合には、杓子定規に12ヶ月ではなく、3~5ヶ月の間の「月」を単位にケースバイケースで、有効期間を短縮したり延長したりと異なります。
要介護認定の更新の手続きは、有効期間が満了する日の60日前から満了の日までの間に行います。手順は、最初の要介護認定のときと同じで、申請書に介護保険の保険証を添えて、市町村の窓口に提出します。
もし、有効期間の満了までに更新認定が済んでいないと、期間満了でいったん効力が途切れてしまい、その間は介護保険が使えなくなりますので注意してください。
認定有効期間内で介護の状態が変化した場合は、随時見直しの申請を行うことができます。
この場合の手続きも、初回の申請手続きと同じです。
これは要介護者と要支援者も同様です。
もちろん場合によっては認定の取り消しもあり得ます。

6.認定結果を受けよう

介護認定の申請から、おおむね30日以内に、郵便などで認定結果をお知らせします。介護認定審査会の判定結果に基づき、各市町が要介護度を認定し、認定結果通知書と新しい介護保険証が申請者へ通知します。
審査結果が、要介護1から要介護5、または要支援1~2の場合は介護保険のサービスを利用することができます。介護保険施設に入所するには、要介護1~要介護5までが条件になります。要支援では入所はできません。審査結果が「非該当」の場合は、介護保険のサービスを利用することはできませんが、地域支援事業等のサービスを利用できることがあります。

焦る気持ちを抑えて、まずは手順の確認からはじめましょう。

要介護認定を受けるまでの流れと認定の有効期間について説明しました。
介護サービスを受けるには、どのような準備が必要なのかきちんと理解して、あせらず対応するようにしましょう!

 

要介護認定の定義|訪問介護の基礎知識

2016.05.13

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