【訪問介護で大切な他職種連携】連携が必要な場面と気をつけたいこと|訪問介護の基礎知識

在宅で生活される利用者様にとって、ヘルパーが一番身近な存在であるという方々は少なくありません。利用者様のいつもとのちょっとした違いや、体調の変化にいち早く気付き、関係職種に連絡するのは訪問介護事業所の大切な役割です。

Case1.ご利用者様の体調の変化

発熱、痛みの訴え、食欲不振など、明らかな利用者様の変化を連絡するのはもちろんですが、いつもとのちょっとした違いから、体調の変化に気付くことはヘルパーの重要な役割です。
「大好きな相撲の番組を観ていない」「いつも常備しているおせんべいを購入していない」「買い物の際、お札しか使用できず小銭が増えてきている」など、何てことはない些細な変化に重大な病気が隠されていることもあります。ケアマネジャーに連絡し、医療機関等に繋げてもらいます。

Case2.服薬の管理

訪問介護では、利用者様の服薬の管理を任されることもあります。服薬していない、重複して飲んでしまっているなどの場合には早急に薬局に確認し、指示を仰ぐ必要があります。その為にも、主要疾患、既往歴、服薬状況、かかりつけ医、かかりつけの薬局を把握しておくことは訪問介護の重要な責務です。

また、服薬し辛い形状だったり、数が多く飲み忘れがあったりする場合は、受診時に医師に相談するよう利用者様に伝えるのも大切なことです。利用者様や薬局、訪問看護と相談しながら、服薬しやすい環境作りをしていくことが重要です。

認知症患者さんの服薬管理の注意点|訪問看護の基礎知識

2016.09.23

Case3.ADLの変化

「玄関から上る時、一苦労」「室内でつまずくことが増えた」「浴槽に入るのが大変でシャワーで済ませている」など、援助に入ると利用者様から色々な話が出てくることも多いと思います。ADLの変化によって、利用者様が住み慣れたご自宅でも不便を感じることが増えてくることもあります。利用者様の言葉からニーズを汲み取り、ケアマネジャーに伝えましょう。

また、退院時の家屋調査に立ち会い、利用者様が安全に生活できるよう、援助時に不具合がないよう、しっかりと確認することも重要です。訪問介護は利用者様と密室で2人きりになる場合が殆どです。事故が起きないように室内の環境整備、動線の確保はしっかりと行うことが重要です。

Case4.連絡ノート

医師や看護師、理学療法士など、他職種が訪問している場合は、利用者様の状態が重度なことが殆どです。日々の変化や状況を知る為に、連絡ノートを設置し情報を共有することが重要です。
ヘルパーがオムツ交換の際に確認した皮膚の状況や、食事量、嚥下の状態などを記録することにより、専門職がスムーズに必要な状況を確認できます。また逆に、専門職からの指示、指導を遅滞なくヘルパーが確認できます。
普段お会いできないご家族からのメッセージが書いてあることもあり、利用者様を連携職種が一体となって支えるチームケアには連絡ノートは必須です。

<最後に>職種連携のために普段から信頼関係づくりを。

利用者様の在宅での生活を支えていくには他職種との連携が必要不可欠です。利用者様の言葉での訴え、些細な変化、見落としてしまいそうな小さな信号などを敏感にキャッチし、他職種に伝達できるようにする為には、利用者様との普段からの密なコミュニケーション、信頼関係が重要になってきます。的確に伝達できるよう、医療、薬、住環境などの最低限の知識を持っておくことも、大切です。
また、他職種にスムーズに繋げてもらう為にケアマネジャーとのコミュニケーションも重要なので、普段から信頼関係を構築していきたいと思います。

writer
kaori

商社OLから訪問介護の世界に転職。ヘルパーステーションにてサービス提供責任者として勤務し、介護福祉士、ケアマネ、福祉用具専門相談員の資格を取得。

【訪問介護で大切なこと】連携する多他職種への理解と関わり方|訪問介護の基礎知識

2016.04.27

【無料公開中】人気記事を資料にまとめました!

資料ダウンロード「感染予防」