介護職員・訪問介護員が可能な医療行為の正しい理解|訪問介護の基礎知識

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介護職員・訪問介護員が行える医療行為が、2012年4月より、特定の条件のもと、法律上正式に認められました。医療行為は、利用者に危害を及ぼす場合があります。どんな医療行為を行えるのか、医療行為を行える条件とはどのようなものなのか、利用者に危害を及ぼさないよう、しっかり把握しておきましょう。

(2016年8月時点)

1. 医療行為とは?|訪問介護の基礎知識

医療行為とは、「医師の医学的判断および技術を持ったものが行わないと、人体に危害を及ぼす、または危害を及ぼすおそれのある行為」です。
これらの行為は、医師が行うことができるほか、看護師などの資格者が、診療の補助として行ったり、医師の指示の下に行うことができると定められています。

医療行為は、患者の安全のため、医療行為を行う者を制限することは必要であるが、その範囲が曖昧なため、ホームヘルパーが在宅患者に対して、簡単な医療行為でも行えないなどの不利益も生じたため、一部の行為については範囲が設定されました。

2. 介護職員でも医療行為を実施できる?

介護職員は、身体介護や家事援助などの幅広い業務を行いますが、医療的なケアをすることはできません。
そうした行為は、医師や看護師など、医療関係の国家資格をもつ専門職に委ねる必要があります。

しかし医療的ケアに関連する行為がすべて医療行為に、該当するわけではありません。医師・看護師との連携の下に行うことが大前提ですが、これから説明する医療行為は行うことができ、医療的ケアを必要とする利用者のニーズに迅速・的確に対応することができます。

医療行為を行える条件、境界線をしっかり理解して把握しておきましょう。

3. 介護職員が行える医療行為とは?

医療行為でも、介護現場で必要とされるもので、特例的に介護職員が実施することが認められるようになったものがあります。
それは「痰の吸引」と「経管栄養」についてです。これは2011年に法改正が行われ、2012年4月から、以下の条件の下に、法的に認められるようになりました。

● 痰の吸引と経管栄養が認められる人
1. 介護福祉士:養成課程で必要な知識、技能を修得し、2015年度以降の国家試験に合格したもの
2. 2015年度より前に取得した介護福祉士・介護職員も、一定の研修をうけることで、都道府県知事より認定証を発行されれば、実施可能になります

上記は人に関することでしたが、働く事業所でも医療との連携などに関する基準を満たして、都道府県知事の登録を受けることが必要です。

● 認められる医療行為
1. 口腔内の喀痰吸引
2. 鼻腔内の喀痰吸引
3. 気管カニューレ内部の喀痰吸引
4. 胃ろうまたは腸ろうによる経管栄養
5. 経鼻経管栄養

排痰・吸引|訪問看護の基礎知識・処置別スキル

2016.08.18

4. 医療行為にはならない医療的ケアがある

厚生労働省から「通常は医療行為に該当しない行為」として、以下の事例が示されています。

1. 体温測定
2. 血圧測定
3. パルスオキシメーターの装着
4. 軽微な切り傷,擦り傷,やけどなどの処置
5. 皮膚への軟膏の塗布
6. 皮膚への湿布の貼付
7. 点眼薬の点眼
8. 一包化された内用薬の内服介助
9. 肛門からの坐薬挿入
10.鼻腔粘膜への薬剤噴霧
11.爪切り
12.口腔内の刷掃・清拭
13.耳垢の除去
14.ストマ装具のパウチにたまった排泄物の除去
15.自己導尿の補助
16.市販のディスポーザブルグリセリン浣腸器を用いての浣腸

病状が不安定など、専門的な管理が必要な場合には医行為に該当することもあるため、必要に応じて医師などに確認するようにしましょう。

私たちができる医療行為を正しく理解しておきましょう

訪問介護の中で、様々なことを利用者から要求されることがあります。時には、医療的な行為もお願いされるかもしれません。

利用者のニーズに対応できるように、介護職でできる医療行為は何かをしっかり把握しておきましょう。

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