【訪問介護の大変なところ】「訪問介護士が恋人?…そんなつもりはありません。」利用者との実際のエピソード

訪問介護士は、利用者さんの生活の拠点であるプライベートな「居住空間」において決められたサービスを限られた時間で行います。他の介護保険サービスでは想像のつかないような訪問介護サービスならではの大変さに直面することが多くあります。

1.訪問介護の初回訪問では予想外のことがたくさん!

訪問介護の初回訪問日には、事前に担当者会議を開催し、完璧な打ち合わせをし、ケアプランもバッチリ確認しているにも関わらず、訪問介護士が予想していないことが多く起きます。

例えば、利用者ご本人が不在、ということがあります。訪問の日時を忘れてしまい、出かけてしまうのです。また、制度の理解不足で「出かけている間に掃除をしておいてね」というお気持ちで出かけてしまう方もいます。
次のお宅の訪問を控えている訪問介護員はサービスを開始できないので、関係者に連絡をし、指示を仰ぐということになる場合が多いので、時間的、気持ち的に大変苦労してしまいます。

2.訪問介護士の作った食事が口に合わない

訪問介護士は、利用者さんの好みの味付けで食事ができるように、時には「自立支援」を促す意味で、利用者さんにも一緒に台所に立って助言やお手伝いしてもらいがら調理を行うことがあります。

しかし、男性の利用者様は家事をこれまでしてきていないので、一緒に調理をするなどということは勿論、味付けに関しての嗜好を伺って応えていただくこともできません。「任せる、適当に作って」と言うのです。
しかし、いざ召し上がる段階になると「もっと濃い味にしてよ」「見たことのない食べ物だ」という反応をされてしまいます。
好みの味にヒットするまでは、大変神経をつかうことになるのです。

3.魚が2尾?娘さんの分は調理できないのです

父娘の二人暮らしのお宅。娘さんは市外の営業のお仕事のため、帰宅はいつも夜の7時ごろになります。
半身に不全麻痺があるお父様の夕飯の支度に訪問しますと、また冷蔵庫には魚が2尾。何度も何度も、やんわりと説明しているのにいつも食材が”2人分”。訪問介護士は困ってしまいます。

制度上、サービス提供はご本人の分しかできないのですから。お父様が2尾食べるという体裁で焼いてあげてもいいのかもしれませんが、どんどんエスカレートしていくのが目に見える娘さんなのです。
魚に恨みはありませんが、恨めしい気持ちで今日も魚を見つめている自分の目の方が死んだ魚のようです。

4.訪問介護士が恋人?…そんなつもりはありません。

身体に麻痺があり、ベット上で過ごす時間が多くなっている80代の女性の介助に入りますと、いつも旦那様が温かく迎えてくれます。しかし、奥様の視線は厳しい。

私と旦那さんが死角に入ってしまうと、非常に様子を気にしています。そしてケアが終って帰ると、すぐに旦那様に問い詰めるのです。「若い女と不倫しているんだろう、許さない」と。
最近では旦那様の夢の中にまで奥様が登場し、監視しているそうです。確かに80代の奥様よりは若いのは事実ですが、ケアがしにくくて仕方がありません!

<まとめ>訪問介護士が他人の生活に入り込んでいく大変さ

使命を果たすために、他人の生活に果敢に飛び込む訪問介護士。
しかし実際には制度上の細かいルールがあるため、家政婦さんのような働きは出来ません。無理難題が毎回のように勃発し、応じることが出来ない事には涙を呑んでお断りするしかありません。
その瞬間に利用者様にとって、訪問介護士はただの「いじわる」に格下げです。それでもめげることなく雨の日も、風の日も訪問は続くのです。

<ライタープロフィール>
toramaru
介護の現場のお仕事をいくつか経て、現在はケアマネージャーとして働いています。
目下の悩みは高校生の息子のお弁当の中身です。手を変え品を変え、節約食材でも毎日変化があるように頑張っています。

writer
toramaru

介護の現場のお仕事をいくつか経て、現在はケアマネージャーとして働いています。
目下の悩みは高校生の息子のお弁当の中身です。手を変え品を変え、節約食材でも毎日変化があるように頑張っています。

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