訪問介護における契約の重要性|訪問介護の基礎知識

訪問介護など、介護保険制度を利用してサービスを受ける場合、必ず登場する「契約」。

契約とはどのような意味があるのか、重要事項説明書とは何か、契約をすることのメリットとは何か、とっつきにくい「契約」という内容を分かりやすく解説します。

(2016年6月時点)

訪問介護における契約とは?

介護保険制度の中で、契約とは、介護保険制度が開始されて初めて開始された法律行為です。介護保険制度が開始されるまでは、行政の措置でサービスを利用していました。

この契約ですが、実は介護保険法に契約書を作成しなければならないと規定されているわけではありません。制度上必要ないとなっていても、口約束で契約を締結してしまうと、契約内容が形に残らないため紛争になる危険性があります。

訪問介護はケア中の事故などありうる話ですから、紛争になるリスクは高いのです。その紛争を防止するためにも、契約は大切です。

契約書・重要事項説明書って何?

「契約書」とは、事業者と利用者双方の権利義務を明確にすることで、紛争を防止する目的で作成する書面です。
契約書では、提供するサービスは何か、サービス提供期間とサービスの金額を記載するという、一番大事なことが記載されています。

一方、「重要事項説明書」には、契約書に記載できなかった補足の内容が記載されています。
例えば、苦情の受付方法や緊急時の対応などが記載されています。
これは、契約書に1から10まで細かな内容を記載してしまうと、契約書の中身の理解がしづらくなってしまうため、このような分け方をしています。

契約はなぜ必要?

仮に訪問介護サービスを受けるにあたり、口約束で訪問介護サービスを行ったとします。サービスを行っているうちに、介護保険では行えないことを、利用者が要求してきたとします。
「これは介護保険ではできないケアの内容です」と利用者に話をしても、そんなことは「聞いていない」と言われてしまえば、それでおしまいです。

費用負担についてもそうです。「聞いていない、説明を受けてないので払えない」という方もいるかもしれません。
このようなことを防ぐ意味でも、契約書はしっかり説明し、理解してもらうことが大事で、サービスを利用する上で契約は必要なことです。

訪問介護の契約の流れはどうなっている?

介護保険でサービスを利用するには、契約が必要になります。契約を済ませないとサービスを利用することはできません。
ですので、契約は、ケアマネージャーから訪問介護の依頼を受けたあと、行うものです。

ケアマネージャーが利用者宅へ訪問し、身体状況や生活状況をアセスメントしながら、契約を行うというのが、おおまかな流れになります。
契約には、利用者と家族にも同席していただき、しっかり契約内容を理解してもらうことが大切です。

契約は自分たちと利用者を守る書類

前述で述べたとおり、契約書とは、利用者を守るものでもあり、訪問介護事業所を守るものでもあります。
サービスについて、行き違いが無いように、契約を行うポジションで仕事をしている方は、契約内容が利用者に分かるような説明をすることを心がけましょう。

writer
もりぞう

福祉系学校を卒業し、11年医療ソーシャルワーカーとして医療機関に勤務。その後、一生を通じた支援をしたいと思い、介護支援専門員へ転身。
現在34歳。東京都渋谷区の居宅介護支援事業所の管理者・ケアマネージャーとして在宅介護の相談・支援を行っている。

保有資格:社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員

居宅サービス計画書(ケアプラン)|訪問介護の基礎知識

2016.06.07

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