【看取り介護】訪問介護員(ホームヘルパー)だからできる家族の心のケア|訪問介護の基礎知識

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看取り介護は、高齢社会において切っても切り離せないテーマになっています。医療機関で最期を迎えられる方が多い中、介護保険の施行により、訪問看護や訪問介護のサービスを利用しながら往診できる医師と連携し、住み慣れた自宅で最期を迎えることを希望される方もいます。看取り介護は利用者本人のみならず、大切な家族の終末期と最後に看取る家族の心にも寄り添うケアが求められます。訪問介護員(ホームヘルパー)だからできること、という視点から解説します。

訪問介護員(ホームヘルパー)の言葉で気持ちを変換

自宅で最期を迎えると決めていても、日々の体調の変化や気持ちの揺れ動きがご本人にもご家族にも生じます。
訪問介護では訪問するや否や、「今日は腰が痛いんだ、もう嫌だよ。」と時に気弱な言葉が聞かれることがあります。ご家族はどう声をかけていいのかがわからないという雰囲気です。

「今日は雨降りだから、訪問する先々でみんな腰が痛いと言っていましたよ。」
訪問介護員の言葉に「なんだ、そうか!」とみんなが笑顔になります。いつもと変わらずヘルパーが玄関のドアを開けて入ってくる時が、その家の気持ちの切り替えの瞬間にもなり得ます。

訪問介護員(ホームへルパー)は本人と家族の良き代弁者

看取りを前提とした自宅介護では在宅医、訪問介護と訪問看護などで連携してチームとして携わる場合が多いです。
チームの中で頻度として多く係るのは訪問介護であることが多いです。

毎日の介護疲れにあるご家族は、少しの異変や疑問があっても考えることや口に出すことすら億劫になっている時があります。
そのような時こそ、身近な存在として関わってきた訪問介護員がご本人の意向とご家族の想いをケアマネージャー等に本人・家族の代弁者として情報を伝える役割を担ってみましょう。

訪問介護員が代弁してくれることでご家族は、自分一人で抱え込まなくて良いという気持ちになることができるでしょう。

「自宅で生ききる」を見届ける

「看取り」とは息を引き取るその瞬間に立ち会うというイメージですが、実際には家では朝起きたら亡くなられていた、ということも多くあります。そのような時、少なからず後悔の念に苛まれるご家族もいます。

ご家族があってはじめて、自宅での看取りが可能になります。旅立ちのその瞬間に立ち会うことができなかったことで全てが無意味であるはずがありません。

きっとご家族に「ありがとう・・」と言って亡くなっていったと、自宅で立派に生ききったことをご家族に伝えてあげることができるのは、共に寄り添って日常のケアをしてきた訪問介護院(ホームヘルパー)にしかできない最後の仕事かもしれません。

看取り加算がない訪問介護にできること

訪問介護には「看取り加算」がありません。看取りは在宅医や訪問看護師が担うことが多いです。「看取り」というカテゴリーで訪問介護が何をすべきかは明確に示されていません。
だからこそ制度の枠にとらわれず、少しのことでも手を差し伸べることができるのも訪問介護です。

シーツの皺の一本にまで気を配る、ご家族では手が回らない部分にそっと手を差し伸べることができることこそが、訪問介護においての質の高いケアです。
何気ない気づきや気配りこそが、期限のある大切な時間の中で介護をされているご家族の意を汲んだ立派な訪問介護の看取りだといえるでしょう。

看取り介護加算とは?加算を得るために必ず理解しておきたいこと|在宅医療の基礎知識

2016.10.12

<まとめ> 看取りにこそ必要な訪問介護による”寄り添うケア”

住み慣れた自宅で大切な家族の最期を看取るためには、介護する家族へのサポートが重要です。
連続した生活の中に関わっていく訪問介護員は、家族の心に寄り添い後悔のない看取りを可能にする同志であり大きな存在といえます。

writer
toramaru

介護の現場のお仕事をいくつか経て、現在はケアマネージャーとして働いています。
目下の悩みは高校生の息子のお弁当の中身です。手を変え品を変え、節約食材でも毎日変化があるように頑張っています。

【訪問介護の看取り】看取りに向き合うためホームヘルパーの心構え|訪問介護の基礎知識

2016.05.12

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