訪問介護事業所の開設・開業にあたっての注意点|フランチャイズで事業所を立ち上げた経験談|訪問介護の基礎知識

訪問介護事業所を立ち上げようと考えた時まず考えるべきことは何でしょうか?

私はこの春、都内の3区に渡るエリアを訪問区域とする、新しい訪問介護の事業所を立ち上げました。本来は一から立ち上げたかったのですが、時間の制約がありフランチャイズでの立ち上げとなりました。私の経験を時系列でまとめてみました。

(2016年10月時点)

訪問介護事業所開設の決意を勤務先に伝えるところから

職場の上司を除く、サービス提供責任者、常勤ヘルパーに、退職して新事業所を開設すること、自分の意思、方向性を伝えました。すると、サービス提供責任者3人、常勤ヘルパー1人、登録ヘルパー2人が私についてきてくれることになったのです。
最初、サービス提供責任者は自分1人で、登録ヘルパーを数人雇い、やっていこうと考えていた計画が嬉しいことに全く変わってしまいました。

サービス提供責任者が減るということは、利用者様をケアマネさんに返さなくてはならない=新事業所につれていける可能性があるということです。そして、ついてきてくれる人達がいるということは、お給料の確保をしなくてはならないということです。

計画を一から立て直すことになりました。
利用者様にスムーズに事業所変更してもらうためにも、一刻も早く開設しなくてはならなくなり、法人格を取得する時間も勿体なく感じられ、フランチャイズを利用することにしました。

ケアマネや利用者さん、雇用予定のスタッフと話し合いを重ねる

まず、ケアマネさんに事情を話し、直接利用者様とご家族様に事業所変更の了解を得ました。まだ、都の指定申請も受理していない事業所に変更することを承諾してくださり、事業所が開設するまでは介護保険ではなくボランティアで訪問するという状況を理解してくださった利用者様方には感謝しきれません。
普段から、利用者様のご家族とは密に連絡を取るようにはしていたのですが、その効果があったのかもしれません。

また、新しく働いてくれる方々(元同僚)とも面談し、入職してくれる時期、シフトの希望などを決めていき、なるべく赤字にならないよう、そして援助に支障がないよう、毎月少しずつ移ってきてもらうことに決まりました。
そして利用者様も毎月少しずつ事業所変更をして移ってきて頂いている最中で、あと2か月で計画していた全ての移動が完了する予定です。

最初に考えるべきは「ヘルパー」の確保

私の場合は、新規の開設手続きの他に、利用者様と従業員の移動のことを考えなくてはならなかったのですが、一から事業所を立ち上げる場合は、まずはヘルパーさん達の確保が一番大切だと思います。

高齢化社会ですので、利用者様のご依頼はたくさんあると思います。依頼があってもシフトが組めないとお仕事も引き受けられません。なので、最初は登録ヘルパーさんを確保する方法を考えてください。
私は専門学校の卒業式に伺い勧誘させてもらったり、広告を載せたり、ハローワークに依頼したりしましたが、なかなか集まりませんでした。元の職場の方々が移籍してきてくれなかった時のことを考えるとゾッとします。

開設エリアの選定は慎重に。高齢化率などは必ず調べること

また、現在は区独自のサービスが主流になりつつありますので、開設する地域も重要です。現在始まっている地域も都内では多いですが、緩和されたサービスは区によって1回の援助で100単位も違います。

給料設定に非常に影響しますので、その地域で今現在どのような介護保険のサービスの需要があるかをリサーチしてから決めるのも非常に重要なポイントだと思います。
今後、軽度者の生活援助がなくなってしまうかも?という現状もありますので、高齢化率や介護度の比率を調べることも大切です。

<まとめ> 事業所開設は計画が第一

事業所を開設したいと思われる方のきっかけや目的は様々だと思います。ご自身の介護観を大事にされ、より良い介護をしたいと思って開設に踏み切る方もいらっしゃると思いますが、たとえ営利目的ではないにしてもヘルパーさんを雇用するということは、お給料の確保は最低条件です。

そしてシフト調整できるくらいの人員の確保も必要です。どちらにも余裕がないと良い介護はできないと思いますので、計画をきちんと立てたうえでの開設をお勧めします。

writer
kaori

商社OLから訪問介護の世界に転職。ヘルパーステーションにてサービス提供責任者として勤務し、介護福祉士、ケアマネ、福祉用具専門相談員の資格を取得。

訪問介護事業所の立ち上げに必要な手続きと注意点|訪問介護の基礎知識

2016.08.22

訪問介護を行う事業所の人員基準とは?|訪問介護の基礎知識

2016.10.14

 

【無料公開中】人気記事を資料にまとめました!

資料ダウンロード「感染予防」