訪問介護における生活援助とは|訪問介護の基礎知識

訪問介護における介護サービスの一つである生活援助。

生活援助とは、調理、掃除、洗濯、買い物などの身体介護以外の日常生活の援助のことを指します。また、それらの援助は本人や家族が家事を行うことが困難な場合に行われるもの、と定義されています。あくまでも本人に対する援助であることが基本となりますので、直接的に本人の日常生活にあたらない行為は援助できないことを知っておかないといけません。

訪問介護における生活援助<1>「買い物」のポイント

訪問介護の「買い物」日常生活を営むために最低限必要な品物の購入でかつ、日常生活の行われる地域内の近隣の店舗等で購入する場合に限られています。

デパートで嗜好品を購入したりすることは出来ませんし、近隣のスーパーで購入できるにもかかわらず遠くの店舗まで出かけることは算定外ということになります。昔からなじみの居住地域内の店舗で購入することが利用者の意向と相違あって問題が生じるというケースはあまり聞きませんが、遠方の店舗の売り出し品や限定販売の品物の購入を希望されるなどした時は、知識として覚えておいた方が良いでしょう。

訪問介護における生活援助<2>「調理」は一般的な調理であること

訪問介護の家事援助における「調理」は「一般的な調理」とされています。

「一般的な調理」は厚生省の通知(老振第76号)において「正月、節句等のために特別な手間をかけて行う料理は一般的に介護保険の家事援助の範囲に含まれない」と明記されています。ごく日常的な普段の食事という解釈になります。

訪問介護の調理ではその点を踏まえながら、個々の味の好みや嚥下機能などの心身の状況に配慮出来ると良いでしょう。更に、利用者と共に献立や手順を考え料理を五感で味わうプロセスの中で、出来なかったことが出来たり新たなニーズが見つかるかもしれないという視点での対応も訪問介護には期待されます。

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訪問介護における生活援助<3>「薬の受け取り」

訪問介護における」「薬の受け取り」では、利用者が事前に医療機関を受診し医師から処方箋を出してもらった上で、訪問介護員が薬局で薬を受け取るという流れになります。

慢性的な疾患で医師の判断のもと薬のみ処方される場合は訪問介護員が薬の受け取りをすることができます。この場合、事前に利用者さんが医療機関に受診をしないで薬のみを出してもらえるかの問い合わせと了解を得てくれていると、訪問介護員はスムーズに薬の受け取りが出来ます。

また、訪問診療で診察を受け、医師が処方箋を発行してくれた場合も訪問介護員が薬を受け取ることができます。制度上、利用者さんのご自宅を拠点にして薬局に向かうということにも留意しましょう。

訪問介護の生活援助においてできないこと

訪問介護の生活援助の中で、算定対象とならない「できないこと」についていくつか挙げてみます。
日常生活の必要な範囲を超えるものとして、大掃除や庭木の手入れ、ペットの世話、使わない部屋の掃除などが算定対象外になります。あれもこれもダメ、というように受け止められそうですが、例えば「単なる話し相手」は実際にサービス提供していない時間は算定対象外ですが、ケアをしながらの会話は問題ありません。

機械的にサービスを淡々とこなす、業務に徹するということにのみ捉われず利用者さんの孤独を癒すことや変化に気がつくという意識でコミュニケーションを図ることは重要です。

訪問介護の生活援助で能力に応じた自立の支援を目指す

介護保険の目的は「自立の支援」です。
介護が必要な状態になっても有する能力に応じて自立した日常生活を営むことが出来るようなサービスを提供するという原則にならって考えてみましょう。
訪問介護の生活援助においてただ単にサービスを提供して満足していただくのが目的ではないことが理解できますね。

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