私が訪問看護の仕事に就いたきっかけはデイサービスでの気づきでした

看護師の仕事を始めて、私は最初大学病院で働いていました。その後、老人病院・精神科病院勤務を経てデイサービスの仕事に就きました。 訪問看護は時給が高いので良いなと思ってはいましたが、なかなか決心はつきませんでした。自分にできるのか自信がなかったからです。 でもデイサービスの現場で働いているうちに訪問看護を意識した気づきがいろいろあって、それが訪問看護を志すきっかけになりました。

デイサービスの送迎で利用者様のお宅への訪問に慣れました

デイサービスは毎朝、利用者様のお宅まで送迎サービスがあるのですが、毎朝お宅に伺ううちに個人のお宅の前に立つことに次第に慣れていきました。更には送迎車に乗り込むまでの介助のために室内までお邪魔することもあり、次第に個人のお家に入ることが自然にできるようになっていきました。
今まで病院で患者さまと関わることしかなかった私にとっては家庭環境なども知ることができ、それはとても新鮮で興味深い経験でした。

訪問看護は人の顔を覚えるのが苦手な私に向いている?

私は病棟勤務をしていた頃から患者さまの顔を覚えるのが苦手でした。デイサービスは毎日40名前後のご利用があり、その日によって、いらっしゃる利用者様の顔ぶれが違います。
そんな中で利用者様の顔どころか歯磨きセットや鞄、上着等の持ち物まで覚えるなんて至難の業でした。もちろん、全ての持ち物に記名はされていましたが、いちいち確かめてから渡していては間に合いません。手に取って、ご本人に渡すまでの一瞬で確認するのです。
そんな時、訪問看護だったらこちらが出向いて行く先にはめざす利用者様とご家族様がいらっしゃるので間違えようがないなと思いました。

デイサービスでは1人のケアに集中できないことに気づきました

デイサービスに勤めていると、一度に多くの利用者様のケアに当たらなくてはならないことが多々あります。ケア中に利用者様とお話をしていて、思いがけず重要な情報を得られそうになっても、その場を離れなくてはならないということも多くその度に残念な思いをしました。
デイサービスはデイサービスとしての役割があります。それは1人だけに深く関わるのではなく、全体を見渡して個々の利用者様に充分なケアができて事故のないように努めなければなりません。それは良く判っていましたがその頃から自分にはデイサービスは向いていないのかもしれないと思うようになりました。

訪問看護の時給が高いことに気づきました

デイサービスで働く前の就職活動時に気づいたのは訪問看護の時給の高さでした。事業所にもよりますが、個人病院やデイサービス等に比べると2割近く高い時給が提示されていました。
しかし、時給が高く常に求人があるということはスタッフが長く続かない事を想像させました。「訪問看護はきついよ」と同僚に聞いたこともあったので、その時は敢えて避けて、デイサービスの事業所に入職を決めましたが、その時気づいた時給の高さも私の訪問看護への転職を手助けしてくれました。

デイサービスの仕事が訪問看護の魅力を教えてくれました。

訪問看護に興味がありながらも避けていた私ですが、避けているうちに訪問看護の魅力を知った形になりました。訪問看護を始めるにあたって不安はもちろんありましたが事業所の職員の方から詳しい説明を聞くうちに不安も消えていき、やってみたいと思うようになりました。
訪問看護の仕事は毎日様々な発見があり、やりがいのある仕事です。8年余り、いろいろなことがありましたが楽しく訪問看護を続けています。

訪問看護をはじめようか悩んでいるみなさん、少しでも興味が湧いたなら訪問看護を始めてみませんか?
もしかしたら案外、病院や福祉施設で働くよりも貴方に合っているかもしれませんよ。自分のペースで動けますし、利用者様やご家族とも人目を気にせず深い話ができます。信頼関係が築ければ友人や家族のように接してくださる方も多くいらして仕事が楽しくなります。

writer
cocoa

看護師になって30数年。大学病院退職後、途中、育児や病気療養で中断した時期もありましたが老人病院、精神科病院、デイサービス勤務を経て8年前から訪問看護を始めました!

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