在宅医療従事者が絶対に知っておくべき「看取り」の4つの基本|在宅医療の基本知識

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在宅で最期を看取るにはご家族の覚悟が必要ですが、それを支えるのが訪問看護師の役割だと思います。在宅での看取りか入院か。多くのご家族は悩んでいらっしゃいました。

私達は最期の時を迎えるまで、ご本人の苦痛を少しでも軽減できるようにケアにあたったり、看取りの時に立ち会ったり、亡くなった後のご家族を気遣ったりしてきました。

自宅での看取りを選択したご家族の覚悟を最大限尊重しましょう|在宅医療の基本知識

訪問看護で看取りの話が出るのはターミナルの利用者様の場合がほとんどで、依頼を受けた時点で余命宣告されている場合が多くいらっしゃいます。

私達はご家族を含めて看取りに対するご意向を確認します。大抵の場合、ご本人は在宅での最期を強く希望されるのですけど、ご家族はいざとなったら病院へ入院させたいと考える方が多くいらっしゃいます。ご家族は自宅での看取りは不安と仰っていて、精神的負担が大きいことが伺われます。

それでもなお、在宅での看取りを決心される過程には、ご本人を思うご家族の並々ならぬ覚悟が伺えることが多くありました。

在宅看取りでは、備えるべき点がたくさんあります

在宅で看取りと決めていても最期が近くなると、やっぱり入院したいとご本人やご家族から急に依頼されて慌てて入院先を探したことがありました。それからは緊急入院になる可能性も想定しながら、主治医やケアマネと密に連絡を取りあって利用者様の情報の共有と把握に努めました。

入院しない場合でも最期の時には一通りの救命処置を望むのか、全く蘇生を行わずに自然死とするのかという選択をして頂いたり、機会があればその他の細かいことも確認しました。

最期が近いと思われる時期には訪問回数を増やしてご本人の苦痛を少しでも軽減する為に状態観察とケアに勤めました。緊急連絡用の携帯当番には日中の訪問先を優先的に回すようにして状態把握ができるように配慮して夜間の呼び出しに備えました。

いざ看取りを迎えるときの対応がとても大切です

最期の時はご家族から連絡がある場合がほとんどです。
大抵は主治医を先に呼ばれていますので、看護師が主治医より早くご自宅に到着する事はほぼありませんでした。一通りの蘇生処置をする事もありますが、ターミナルの方はそのまま静かに最期を迎える事が多かったように思います。死亡確認をされたら点滴やバルンカテ、等、医療器具を取り外して必要時は更衣のお手伝いをしてあとは葬儀社にお任せして退去します。

まれに、ご家族が不在中、訪問時に既に亡くなっている場面もあってそんな時は、凄くびっくりしてしまいます。その時は主治医とご家族に連絡して上記と同様の対応になります。

亡くなる際に誰も立ち会っていない場合は変死扱いとなる事があって警察の方が事情を聴きに訪問される場合もあるようです。

ご家族を亡くされた方へのケア

ご家族を亡くされた介護者様は葬儀の後、無気力になってしまう場合が多くあります。亡くなった方への思い入れが強いほど亡くなった後の喪失感は測り知れません。

葬儀が終わって落ち着かれた頃に、その月の分の請求書を持ってお宅に伺うのですが、その際はご家族の様子に注意しています。お元気なら良いのですが、深い悲しみにくれたまま無気力になっていたり、軽い鬱状態になっているご家族もいらっしゃいます。
そんな時はご家族の気持ちを汲んで悲しみに寄り添うようにします。何気ない世間話や雑談、故人の想い出等、話し相手になる事で少しでも気持ちが晴れたらと思っています。鬱の兆候があった場合には早めの受診を勧めたりします。

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【まとめ】在宅での看取りを選択できる時代だから

在宅で最期を迎えたいと願う方、そして看取りをするご家族がいらっしゃいます。
「最初からそのつもりだった」と、頼もしく言いきる方や、「不安だけれど本人が望むことだから」と不安を抱えながら決意される方。
様々な思いを抱えながらその日を迎え、故人を見送って静かに自分の生活に戻るご家族の様子を見ていると「いつまでもお元気で」と願わずにはいられません。

writer
cocoa

看護師になって30数年。大学病院退職後、途中、育児や病気療養で中断した時期もありましたが老人病院、精神科病院、デイサービス勤務を経て8年前から訪問看護を始めました!

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