利用者さんと名前で呼び合える訪問看護師の姿|私が訪問看護の仕事に就いたきっかけ

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毎日忙しく常に時間に追われて仕事をしていた病棟時代。仕事への達成感ややりがいを感じながらも多くの葛藤がありました。

そんな日々の中で、訪問看護の仕事へ憧れていき、ついに訪問看護の世界に足を踏み入れていった私の、そのきっかけとなった体験談をご紹介します。

訪問看護に漠然と憧れていた病棟時代

私が働いていた病院はがんの専門病院で、先進医療に携わって働いていることに喜びを感じていました。
一方で、患者さんがもっとしてほしいことがあると分かっているのに時間がなくてできないことや、患者さんがずっとやってきたやり方があるのに病院のやり方に変えなければいけないことなどに、葛藤も抱えていました。

訪問看護師になってもっとゆっくり患者さんの話を聞きたい、もっと患者さんの個別性に合わせた看護がしたい。訪問看護の実際を知らなかった私は、漠然とそう考えながら働いていました。
そして、仕事に慣れて周りが見えてくるにつれて、ますますその思いは強くなっていきました。

実際に目にして訪問看護師に心から憧れる

就職して4年目頃より退院支援に力を入れるという病院の方針で、退院後に患者さんを担当する訪問看護師と病棟で接する機会ができました。この頃から、はっきりと訪問看護師に憧れるようになりました。同じ看護師という職業なのに、患者さんとの関係が訪問看護師の方がずっと密に見えたのです。

病棟の看護師の多くが患者さんから「看護師さん」と呼ばれるのに対して、訪問看護師は「○○さん」と名前で呼ばれていました。さらに、私たちの前では見せないような表情を見せたり、深い話をしたりしているのを見て、看護師と患者という関係性ではなく、人と人としての関係性なのだと感じました。
病棟での仕事が嫌だったわけではありませんが、私ももっと深く関わりたいと考えさせられました。

訪問看護に壁を感じ、なかなか踏み出せなかった

病棟では何かあればすぐに誰かに相談できますが、訪問看護では一人で利用者さんの家に行ってその場で判断・助言しなければなりません。訪問看護に憧れながらも、ベテラン看護師でないと就けない敷居の高い仕事のように感じて踏み込めずにいました。

そこで、まずは数人で利用者さんの家に行くことができる訪問の仕事として、訪問入浴を始めてみました。実際に利用者さんの生活の場に行って看護を行うことは、初めは病棟との違いに戸惑うことや悩むことも多くありました。

それでも、その中で利用者さんの生活に合わせた看護を行えることにとてもやりがいを感じたし、楽しかったのです。訪問入浴もやりがいのある仕事でしたが、どうしても入浴そのものに時間をとられてしまいます。
訪問入浴に慣れた頃には、もっと利用者さんと関わりたい、一緒にもっと良い方法を検討したい、そう思うようになり、訪問看護師になることを決意しました。

訪問看護はライフワークバランスをとりやすい

また、勤務形態も訪問看護の魅力の一つでした。多くの訪問看護ではオンコールはあるものの、夜勤はありません。病棟での週に1回必ずある夜勤で生活リズムの乱れや強い疲労を感じ、家事を満足にこなせないことが多々あった私にとって、夜勤がない生活は夢のようでした。

さらに、転職時に結婚を考えていたため、ライフワークバランスを充実させられるという点でも訪問看護は魅力的だったのです。

訪問看護の世界に入って大満足の生活が待っていた

こうして患者さんとの関わり方やライフワークバランスを考えて入った訪問看護の世界は、私の思い描いていた通りの場所でした。
もちろん、在宅だからこその難しさに直面することもありますが、それも含めて満足した関わりを持つことができています。家庭との両立も無理なくでき、この世界に入って良かったと心から思っています。

ライタープロフィール
cow
30歳、既婚、子供なし。
7年間の病棟勤務の後、訪問入浴や検診業務を経て訪問看護師となる。
訪問看護師になってからは、趣味の料理に使える時間も大幅に増え、料理の幅も広がっている。

 

”家に帰りたい”という患者さんの切実な思い|訪問看護を志したきっかけ

2016.07.27

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