訪問看護で知っておくべきターミナルケア加算について理解しよう|在宅医療の基礎知識

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在宅での看取りが増えてきた昨今、ターミナルケアを必要とする利用者も増えてきました。ターミナルケアは、緊急訪問など、その都度その都度の、きめ細やかな対応が必要とされます。

その対応に対する、対価であるターミナル加算について解説します。

(2016年7月時点)

1. 在宅医療のターミナルケアとは?

ターミナルケアとは、ガンの末期や終末期にある病状の患者さんと、その家族に提供される、身体的・精神的なケアです。
延命を目的とした治療ではなく、療養上に生じる身体的な痛みによる苦痛や死に対する心の恐怖心などを緩和し、尊厳が保持された生活の中で、最期を迎えられるように多面的なケアが行われます。様々なことを緩和するということから、緩和ケアともいわれます。

在宅では、往診医や訪問看護師を中心とし、在宅で関わるサービス提供者全員でターミナルケアを行います。
その中でも訪問看護師は、利用者が穏やかな気持ちで毎日が送れることと、住み慣れた自宅で家族とよりよく生活できるように、医療面のサポートをしています。

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2. ターミナルケア加算とは?

ターミナル加算とは、介護保険サービスである訪問看護で加算されるものです。
訪問看護でターミナルケアが行われた場合、その利用者1名につき、ターミナル加算を算定することができます。ターミナルケア加算は、2000点になっています。

ターミナル加算を算定するには、条件があります。亡くなったからといって、すべての方に加算できるものではありません。
以下の算定要件をチェックし、算定できるかどうか判断しましょう。

3. ターミナルケア加算の算定要件とは?

ターミナル加算は、以下の条件のときに算定が可能です。

①死亡日及び死亡日前14日以内に2日以上ターミナルケアを行った場合
②ターミナルケアを行った後、24時間以内に自宅以外で亡くなった場合も算定可能
③介護保険と医療保険、どちらかでしかターミナル加算は算定できない
④利用者及び家族の意向を把握すること
⑤利用者の終末期の身体症状の変化、療養や死別に関する利用者及び家族の精神的な状態の変化に応じた看護を提供する

4. 訪問看護におけるターミナルケアの体制

在宅のターミナルケアを行うにあたっては、主治医や他のサービス事業者との連携が欠かせません。
訪問看護の観点からお話をすると、まず訪問看護の体制が24時間体制である必要があります。

これは、利用者が急変しても深夜・早朝の時間帯にも、対応が可能で、必要があれば訪問できるような体制づくりが必要になるからです。
医療機関にも言えることで、かかりつけ医も往診可能で24時間連絡がつく必要があります。
訪問看護師は訪問時に急を急ぐ状況であれば、かかりつけ医に指示を仰ぐことがありますので、24時間連絡がつく、訪問診療医と連携できる体制をつくる必要があります。

ターミナルケアを行った場合には算定しましょう

ターミナルケアは、利用者・家族の身体的、精神的なサポートを行います。
そのために、24時間体制で緊急訪問など行うことなど、人も時間もケアもより濃厚に費やすことが多くあります。

自分が行ってきたケアに対して、きちんと報酬が受け取れるよう、ターミナルケア加算の算定要件は把握しておきましょう。

writer
もりぞう

福祉系学校を卒業し、11年医療ソーシャルワーカーとして医療機関に勤務。その後、一生を通じた支援をしたいと思い、介護支援専門員へ転身。
現在34歳。東京都渋谷区の居宅介護支援事業所の管理者・ケアマネージャーとして在宅介護の相談・支援を行っている。

保有資格:社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員

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