訪問看護師の1日の業務の流れ|訪問看護の働き方

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訪問看護業務を行う際には物品の準備や情報の整備など、スタッフ間での充分な情報共有が大切になります。通常のスケジュールは時間厳守で、アクシデントがあった場合には臨機応変に対応し、最善の看護を提供しています。

今回はそんな訪問看護師の働き方をみてみましょう。

訪問看護業務のスケジュールは事業所によって様々

医療保険法改正に伴って在宅療養者が増え、訪問看護のニーズは非常に高まっています。
給料面等、待遇も良い所が多いようですが、福祉関連の業種は競争の激化が激しく、利用者獲得のために、年中無休や、24時間対応をうたった事業所も珍しくなくなりました。

ここでは私が実際に勤めている訪問看護事業所のスケジュールをご紹介いたします。

訪問看護の勤務日の一例

私の事業所でのスケジュールです。

勤務時間
月曜~金曜   8:30~17:00
土曜      8:30~12:30
日曜      原則休み

利用者様からの要望があればこれ以外の時間や日曜も対応します。
祝祭日や年末年始などで長期の休みになるとき、病状によって必要性が認められる場合や、利用者様の要望によっては訪問しますが、原則お休みです。
夜間は、対応のために携帯電話をスタッフが交代で持って自宅で待機しています。

毎朝、就業15分前に出勤|訪問看護師の一日のスケジュール

就業時間は8時30分からなのですが基本的に15分前には全員出勤します。

なぜなら就業時間を過ぎると、早速電話がかかってきて緊急連絡や思わぬアクシデントでバタバタしてしまって訪問準備が充分にできなくなってしまうことが多々あるからです。とくに冬季は積雪や凍結で道路状況が悪くなるので早めに行動する必要があります。

朝、訪問前にやる事は次の通り。

・ユニホームへの着替え
・当日の自分の受け持ち確認
・訪問バッグの中身を補充
・カルテを読んでケアの確認
・前回の訪問の様子をスタッフに聞いて情報収集
(雪の日は駐車場の除雪や車の雪降ろしもします。)

<訪問バッグの中身>
カルテ・血圧計ステート・体温計・秒針付き時計・酒精綿
駆血帯・ディスポ手袋・潤滑ゼリー・手指消毒用ゼリー
爪切り・ペンライト・カットバン・医療用テープ・ポリ袋
筆記用具・メモ帳・古新聞紙 等

訪問看護師の一日の全体スケジュール

8時30分から申し送り兼カンファレンスが始まります。その日の携帯当番は前日の携帯当番から携帯を受け取ります。

前日の日報を読み上げて利用者様の訪問時の状況を全員で把握します。日報に書ききれなかった伝達事項があればそこで発表して情報を共有します。

本日の訪問予定を読み上げて関連する連絡事項があれば発言します。
(病状の変化、主治医からの連絡事項、内服薬変更、ご家族の状況、駐車位置の変更、道路工事等)

通常の訪問は9時00分開始なので、それまでに到着するよう出発します。場合によっては8時30分以前に訪問することもあります。
原則的には訪問時間ちょうどに玄関のベルを鳴らすように心がけます。早すぎると食事中だったり、片付けや準備がまだだったりで、ご家族を慌てさせてしまうこともありますからね。

訪問看護の所要時間は30分・60分・90分とありますが、ほとんどの訪問は60分です。
通常は午前、午後とも2件ずつ。計4件訪問しますが、スタッフが不足したり、急な訪問が入った場合には30分訪問を入れて午前だけで3件訪問することもあります。

一件の訪問看護の業務内容とその手順

利用者様のお宅に到着したら、指定された場所に駐車して訪問します。
ご家族がいらっしゃる場合は情報収集、バイタルチェックをしてケアに入ります。

多いのは全身清拭、手浴、足浴、洗髪、入浴介助等の保清。下剤調節、摘便、浣腸、座薬挿入等の排便コントロール。リハビリ。褥創処置。胃ろう管理。食事指導、食事介助。大量皮下注射、点滴。内服確認、内服薬セッティング。BSチェック、インスリン注射指導。導尿、尿留置カテーテル管理。吸痰、気切部処置、レスピレーター管理。等々。

状態観察のみで30分、お話をするだけのお宅もあれば、集中して取り掛からなければ時間内に終わらないお宅もあります。時間配分は自分で決めて良いので、自分のペースでできるのが訪問看護の醍醐味でもありますが、臨機応変な対応力も必要になります。

指定時間内にケアを済ませ、予定通りに回って事業所に戻ります。
アクシデントがあれば上司や主治医に連絡して対処します。

事業所に戻ったら
・訪問実績表に認印
・カルテと日報に記録
・PCを開き実績を入力

携帯当番にあたっていない日はそのまま帰宅しますが、当番にあたっている場合には連絡が来そうな利用者様の情報を確認しておきます。

緊急時の対応と携帯当番(オンコール対応)

緊急で訪問予定以外のお宅を訪問する必要がある場合は、早急に訪問予定を変更します。必要時には他の利用者様へ訪問時間変更のお願いをすることもあります。

夜間の急変や、ご家族からの相談に備えていつでも連絡を取れるように、スタッフは当番制で事業所の携帯電話を持ち帰っています。
当番の日は肌身離さず携帯を持つようにしています。入浴中は家族に託したりするのですけど、そういう時に限ってかかってきたりするんですよね(汗)。

相談だけで終わる時もありますが訪問の必要がある時には、一旦事業所へ行ってカルテや訪問バッグを持ち出してから利用者様宅へ向かいます。そのため、携帯当番の時には事業所の鍵も一緒に持ち帰ります。
訪問の報告は、急変等や緊急性の場合は主治医にはもちろん、所長にも報告しますが緊急時以外は翌日報告します。

訪問看護では通常スケジュールに加えて臨機応変な対応が必要です

通常業務では訪問時間を守って訪問看護業務を行っていますが、時には思わぬアクシデントによって臨機応変な対応を迫られる場面も多くあります。
どんな場合でも訪問看護師は利用者様に最善の看護を提供するために努めています。

 

writer
cocoa

看護師になって30数年。大学病院退職後、途中、育児や病気療養で中断した時期もありましたが老人病院、精神科病院、デイサービス勤務を経て8年前から訪問看護を始めました!

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