訪問看護の現場で夏場に特に気を付けるべき4つの注意事項|訪問看護の基礎知識

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1. 訪問看護師自身の脱水症状!

誰もが容易に想像される、脱水症状に注意しなければなりません。自転車で訪問をするステーションでは特に注意が必要です。

自転車での移動と聞いて、私はふらっと一駅二駅分くらいの距離を回るのを想像していました。
しかし、実際には1日平均25km程度、多いと40kmほどの距離を自転車で回ることもあります。それはどんなに暑い日でも、雨の日でももちろん変わりません。場合によっては時間に追われて全速力でこぎ続けることもあり、体力も体の水分も著しく奪われます。

したがって、利用者さんの体調管理の前に、まず自分の体調管理、特に夏場は脱水への注意が必要です。

2. 利用者さんの脱水に気をつけ適切な水分摂取を!

そして何より、利用者さんの脱水予防に注意を払います。訪問看護の利用者さんの多くは高齢の方であり、年齢を追うにつれ、もともとの体の水分量が低下している状況です。
さらに、喉が渇いたという感覚も鈍くなっているため、飲水する機会も少ないうえ、エアコン等での温度管理を嫌う方が多く、たとえ一日中家にいたとしても簡単に脱水症状に陥ってしまいます。

そのため、水分摂取には日ごろから注意して介入していますが、夏場はさらに注意を払っています。

また、単に水分摂取を意識しましょうと伝えるのではなく、その方の年齢・体重・疾病・食事量・内服薬・部屋の環境等を総合して考え、実際に1日何m程度摂取する必要があるのか、その方の家のコップだと何杯分になるのか、と具体的にお伝えしています。

3. 訪問看護先に不快を与えないよう「汗やにおい」のエチケットに注意!

夏場は特に、汗やにおい対策にも注意しています。
利用者さんとその家族の生活の場に入らせていただくという立場なので、その生活の場に汗で見た目に汚い印象を持ち込んだり、においを持ち込んだりしないようにしています。

エチケットという、人との関わりの中で当然の事のようですが、時間に追われて必死になっているとそこがおろそかになりそうなことがあります。
訪問用バッグには、制汗剤や汗ふきシートのほか、替えのシャツと靴下、多めのタオルを準備し、ご自宅に入る前に一旦自分の身だしなみを確認するようにしています。

4. 移動中の日焼け対策!

仕事とは関係ありませんが、日焼け対策も重要です。
上述の通り、どんな炎天下であっても長時間太陽の下にいることになります。日焼け止めを塗ったところで、少し自転車をこげば大量に汗が出てきてすぐに落ちてしまいます。毎日それが続くので、対策をするのとしないのとでは夏の終わりの肌の状況が全く違います。

私は真夏でも長袖のUVパーカーに手袋、フェイスマスク、サンバイザー、パーカーのフードをかぶる、というスタイルです。初めはかなり怪しい恰好かな、と抵抗がありましたが、自転車に乗っていると意外と同じような恰好の人が多くいることに気づき、慣れてしまいました。

<まとめ> 訪問看護師・利用者両方のケアを意識して

訪問看護で大切なことの一つに、病院の整った環境とは違い、それぞれの家の環境にいる利用者さんの全身管理をするところにあります。夏場は特にそれぞれの家庭で環境が全く違うので、上記の注意をしています。

また、良い看護を提供するために、自分たちの心身の健康を守ることにも注意して夏を過ごしています。

<ライタープロフィール>
cow
30歳女性、既婚、子供なし。
がん専門病院の病棟勤務を7年経験。
結婚を機に退職し、現在は夫との生活を大切にできるよう、日勤のみ・土日祝休みの訪問看護ステーションに勤務中。

 

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