在宅療養支援診療所[在支診]とは(役割・設置基準・人員基準)|在宅医療の基礎知識

無料メルマガ登録

高齢者ができる限り住み馴れた地域で療養しながら生活ができるようにするには、在宅支援診療所は、在宅医療の中心的な役割として重要です。

24時間365日、医師や看護師と連絡がとれ訪問できる体制を整えていることや緊急時入院受け入れ態勢を確保することで、在宅療養支援診療所と認められます。

(2016年9月時点)

在宅療養支援診療所とは|在宅医療の基礎知識

在宅療養支援診療所は、患者さんからの連絡や患者さんの診療情報の管理を、該当する診療所が集約して行うことです。そのために、緊急時の連絡体制及び24時間往診できる体制などを、単独あるいは連携して確保する必要があります。

連携して対応するためには、連携保険医療機関などの医師又は看護師等は、該当する在宅療養支援診療所の医師の指示により、緊急の往診又は訪問看護をすることができるように、あらかじめ患者の診療情報の提供を受けており、緊急時に対応できるように保管しておく必要があります。
また、緊急に往診又は訪問看護を行ったあとには、診療録に記載し、該当する在宅療養診療所の医師に情報を提供する必要があります。

超高齢社会において在宅療養支援診療所が期待される役割

2025年に団塊の世代が75歳を迎えることで、厚生労働省は高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援することを目的で可能な限り住み馴れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるように、地域包括ケアシステムの確立を目指しています。

地域包括ケアシステムとは、地域における医療・介護の関係機関が連携して、包括的かつ継続的な在宅医療・介護の提供を行うことが必要となります。そのために在宅療養支援診療所の役割はとても重要であり、期待されています。

在宅支援診療所の設置基準と人員基準

在宅診療所の設置基準として、緊急時の連絡がとれる体制をとっておくことと、24時間往診・訪問看護できる体制をとっておく必要があります。また、連絡があったときに対応する人や訪問する人の氏名や連絡方法を日にちや曜日ごとに文書で本人と家族に伝えておく必要があります。

また、緊急時に入院できる病床を常に確保し、受け入れ医療機関を地方厚生局長に届けておく必要があります。
そして、在宅診療が95%以上であり、直近1年間に5か所以上の保険医療機関から新規患者の診療情報提供の受けており、看取りの実績が20件、重症小児に診療が10件以上、要介護3以上又は重症患者に該当する人が5割以上必要となります。

在宅療養支援診療所の主な要件

  • 保険医療機関たる診療所であること
  • 当該診療所において、24時間連絡を受ける医師又は看護職員を配置し、その連絡先を文書で患家に提供していること
  • 当該診療所において、又は他の保険医療機関の保険医との連携により、当該診療所を中心として、患家の求めに応じて、24時間往診が可能な体制を確保し、往診担当医の氏名、担当日等を文書で患家に提供していること
  • 当該診療所において、又は他の保険医療機関、訪問看護ステーション等の看護職員との連携により、患家の求めに応じて、当該診療所の医師の指示に基づき、24時間訪問看護の提供が可能な体制を確保し、訪問看護の担当看護職員の氏名、担当日等を文書で患家に提供していること
  • 当該診療所において、又は他の保険医療機関との連携により他の保険医療機関内において、在宅療養患者の緊急入院を受け入れる体制を確保していること
  • 医療サービスと介護サービスとの連携を担当する介護支援専門員(ケアマネジャー)等と連携していること
  • 当該診療所における在宅看取り数を報告すること  等

機能強化型在宅支援診療所とは

機能強化型診療所は、複数の医師が在籍し、緊急往診と看取りの実績を有する医療機関が応診や在宅における医学管理を行った場合に高い評価を行うものです。

そして機能強化型宅診療所要件は、単独型と連携型があります。
単独型は、一つの診療所で設置基準を満たしており、連携型は、200床未満の病院を含む10施設未満の診療所が連携して設置基準を満たすことです。

その要件連携型は上記の在宅療養支援診療所の要件に追加して、3名以上の常勤医師、過去1年間の緊急の往診の実績が5件以上あることとなります。

機能強化型在宅療養支援診療所とは。施設基準と取り巻く状況|在宅医療の基礎知識

2017.05.15

地域で安心して生活をするための在宅療養支援診療所

在宅で療養している利用者さんが救急外来で治療することは容易ではありません。なぜなら、急変した利用者さんを救急車で病院搬送をおこなったとしても、入院にいたるほど重症ではないと判断された場合、自宅に帰る手段が安易ではないからです。

そのためにも、在宅療養支援診療所が24時間365日対応できることは、緊急時の対応が遅れることなく、利用者さんと家族が地域で安心して生活を送るためにも非常に大切になります。

writer
himawari

救命救急センターで働いたあと、急性期病棟、訪問看護ステーションで働いてきました。
ひまわりのように1本の茎で立ち、大きな花を咲かせるような、元気な看護師を目指しています。

無料メルマガ登録

【無料公開中】人気記事を資料にまとめました!

資料ダウンロード「感染予防」