訪問看護サービスはどれくらい受けられるのか(頻度や時間)|訪問看護の基礎知識

訪問看護には、介護保険、医療保険など社会保障を利用して訪問看護を受ける方法と、自費サービスのように自由な契約の元に訪問看護を受ける方法があります。

介護保険は、利用する限度の額に制限があり、医療保険は、回数や時間に制限があります。

まずは、必要な訪問看護の内容と時間・回数を明らかにするところから始めます。

(2016年9月時点)

訪問看護の必要な時間と回数を明らかに

訪問看護をどの程度受けられるのかを考える前に、その利用者さんにとってどれだけ看護のケアが必要なのかを考えてほしいと思います。

その訪問は、「看護師が安心するための訪問看護になっていないでしょうか。」「利用者さんとそのご家族がどのような看護を求めていらっしゃるのでしょうか。」などきちんと考えて、看護師が訪問することの目的や目標、そして目標が達成するために必要な時間と訪問回数を明らかにしてほしいです。

そして、利用者さんや家族、介護支援専門員が考えている必要時間と訪問看護の回数が一致すれば、使用できる制度を考えます。利用回数制限ありきで訪問回数や時間を決めることはやめましょう。

介護保険による訪問時間と回数

介護保険による訪問看護は、1回の訪問時間が、①20分未満、②30分未満、③30分以上60分満、④60分以上90分未満で単価が決まっています。

訪問回数は基本的には、制限はありませんが、認定区分による支給限度額が決まっているため、30分以上60分未満の訪問看護を提供すると、1月に訪問できる回数は、要介護1で20回、要介護5で44回になります。

しかし、訪問看護は1回の単価とは別に加算があることや、福祉用具貸与やデイサービスの利用などと併用して利用することが多いため、区分支給額限度額内で介護保険を利用しようとするとさらに回数が限られてきます。

医療保険による訪問時間と回数

医療保険の訪問回数は、90分未満の訪問で、週に3回の訪問が限度となります。しかし、医療保険は利用限度額がないため、医師が必要性を認めれば、利用回数と利用時間数の上限いっぱい訪問看護を利用することができます。

一方で、厚生労働大臣が定める疾病などや特別訪問看護師指示書が交付された場合には、週4回以上の訪問が可能となります。

特別訪問看護指示書は、病状の急性憎悪、終末期の人、退院直後により一時的に週4日以上の訪問看護・指導が必要である利用者さん、また気管カニューレを使用している状態にある人または真皮を超える褥瘡の状態にある人については、週4日以上の訪問が可能となります。
ただし、特別訪問看護指示書は月に交付できる枚数が決まっています。

医療保険で訪問看護を利用する方法|在宅医療の基礎知識

2016.10.05

自費による訪問看護

医療保険や介護保険など社会保障の対象となっていない看護ケアを受けたいときや、重症度が高い、家族が側にいないなどの理由で、社会保障が定められているより頻回に訪問看護を必要とするときには自費サービスによる訪問看護があります。

これは、社会保障制度を利用するものではなく、個人と個人が契約をすることで訪問し看護ケアを提供することになります。
そのため、回数や時間、訪問場所、単価に制限などありません。

社会保障制度ではないということは、訪問にかかった人件費や交通費などを含めたすべてを利用する側が支払う必要があるため、高額になる可能性があります。お互いがトラブルにならないように、看護ケアの打ち合わせや契約書の検討を十分に行い、リスク管理をする必要があります。

利用者さんにとって訪問看護の必要性を考えよう

利用者さんにとっての訪問看護の必要性を考えましょう。本当に訪問看護が必要なら、制限を超えても訪問は必要です。

では、本当に訪問をする必要があるのでしょうか。また、利用者さんはそれでも自宅で過ごすという決断をされるのでしょうか。
いろいろな視点で、訪問看護の必要性を考えていく必要があります。

writer
himawari

救命救急センターで働いたあと、急性期病棟、訪問看護ステーションで働いてきました。
ひまわりのように1本の茎で立ち、大きな花を咲かせるような、元気な看護師を目指しています。

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