医療保険で訪問看護を利用する方法|在宅医療の基礎知識

訪問看護の利用を希望する人は、医師の指示書が必要であり、事業所と直接契約を結ぶことになります。

そして、年齢と疾病、症状により介護保険と医療保険とどちらが優先となるか決まります。

 

利用できる社会保障制度の優先順位を含めた理解が必要となります。

(2016年10月時点)

 

訪問看護を利用するために必要な手続き|在宅医療の基礎知識

在宅での療養を行っている通院困難な利用者の病状に基づいて訪問看護・指導計画を作成し、その計画を基に利用者宅を定期的に訪問し、看護及び指導を行った場合に訪問看護として認められます。

 

訪問看護は、病院からの訪問と訪問看護ステーションからの訪問があり、利用者と直接の契約で成り立ちます。

利用者さんはどこの訪問看護を利用するかは選択できます。

 

しかし、利用者が個人で見つけることは難しいと思います。

入院している病院の医療ソーシャルワーカーやかかりつけの医師、市町村に相談すると訪問看護をお願いできるところを紹介していただけると思います。

 

医療保険で訪問看護を利用できる対象者

訪問看護を医療保険で利用できる対象者は、医療保険の加入者とその家族です。

そして、医師が訪問看護の必要と認めた人で、年齢は全ての人が対象となります。

しかし、介護保険が優先となる65歳以上の第1号被保険者と40歳以上で、厚生労働省が定めた疾病により介護保険が優先となる第2号被保険者は介護保険が優先となります。

また、介護保険の対象者であっても、医療保険が優先となる人もいるのでとても複雑です。

この介護保険と医療保険は同時に利用することはできないので、使い分けをしっかりと理解する必要があります。

 

疾病により介護保険より医療保険が優先となるケース

厚生労働省大臣が定める疾病等の人は、介護保険の対象の人でも医療保険の対象となります。

その疾病とはこちらになります。

「末期の悪性腫瘍」「多発性硬化症」「重症筋無力症」
「スモン」「筋委縮性側索硬化症」「脊髄小脳変性症」
「ハンチントン病」「進行性筋ジストロフィー症」
「パーキンソン病関連疾患」「多系統萎縮症」「プリオン病」
「亜急性硬化性全脳炎」「ライソゾーム病」
「副腎白質ジストロフィー」「脊髄性筋萎縮症」
「球脊髄性筋萎縮症」「慢性炎症性脱髄性多発神経炎」
「後天性免疫不全症候群若しくは頸髄損傷」
「人工呼吸器を装着している患者」

 

医療保険が優先になる疾病以外でも医療保険が優先になるケース

介護保険の対象の人でも、上記に記載した厚生労働省大臣が定める疾病等以外で、特別訪問看護指示書がある場合は医療保険での訪問看護となります。
それは、病状の急性憎悪、終末期の人、退院直後により一時的に週4日以上の頻回の訪問看護・指導が必要であると認められた利用者さんで、月に1回14日を限度に医療保険で訪問できます。

また気管カニューレを使用している状態にある人または真皮を超える褥瘡の状態にある人については、月に2回、1回14日を限度として訪問看護を医療保険制度で利用できることになっています。

 

<まとめ> 訪問看護に関わる社会保障を理解しよう

訪問看護に関わる制度はとても複雑で難しいです。

医療保険や介護保険以外にも、障害者総合支援法や生活保護、労働者災害補償保険、原子爆弾被爆者対策などいろいろな制度の知識が必要です。

社会保障は申請制度のため、知らないと利用できません。

自分と関わる利用者さんが少しでも損しないように常に最新の情報を得る必要があります。

 

writer
himawari

救命救急センターで働いたあと、急性期病棟、訪問看護ステーションで働いてきました。
ひまわりのように1本の茎で立ち、大きな花を咲かせるような、元気な看護師を目指しています。

在宅医療で訪問看護を受けられる頻度や時間とは|在宅医療・訪問看護の基礎知識

2016年10月19日

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