訪問看護師が利用者さんご家族と良い関係を築くために大切な3つの視点|訪問看護の基礎知識

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訪問看護では利用者さんの介護をしている家族との信頼関係を築くことが大切です。

信頼関係が得られ、互いのコミュニケーションが密になることは、利用者さんにとってより良い介護・看護が提供され、安定した在宅生活につながります。

視点1. 訪問看護と病院での看護の違いを理解すること

まず、訪問看護の場合、利用者さんとその家族の生活の場に入らせていただいて看護をする、という点を念頭におかなければいけません。病院という看護師や医師がいる場所に入って看護をされるのとは全く違うのです。
そのため、それぞれの家庭でのやり方を知り、出来る限りそれに沿ってやっていこうという姿勢が受け入れられ、良い関係を築くことにつながります。

例えば、オムツ交換の方法一つにしても、その家族の介護状況、経済面、考え方等から、各家庭でその方法も頻度もケアの方法も全く違います。正直、もっとこうした方がいいのにな、と思うことも多々ありますが、それはあくまで医療的な観点をベースにした考えであり、その家族・家庭にとって必ずしも良い方法ではないのです。

もちろん、利用者さんにとって有益になることであればお伝えして一緒に実施してみたり考えてみたりします。ただ、その時も、あくまでずっとその方法でやってきている利用者さんと家族の考え方をベースとして関わるようにしています。

視点2. 利用者さんご家族への礼儀を徹底すること

次に、礼儀を守ることです。社会人として当たり前のことですが、しっかりとこれを実施することがお互いの信頼関係に繋がります。

週に2回、3回とお会いしている中で、お互いに打ち解けていくことができます。これは良いことですが、だからといってここで言葉がくだけてきたり、時間にルーズになってきたりという部分が出てくるのは好ましくありません。

特に時間に関しては、私たちにとって「たった5分の遅れ」が、家族にとっては「あと5分あれば〇〇できたのに」という時間であることがあります。忙しく家事と介護をしている家族と私たちの間には時間への認識に差があります。

言葉遣いや態度、時間といった礼儀を守ることでその家族の在宅生活を大切にしていると認められ、より深い信頼関係が構築されるのです。

視点3. 訪問看護の対象者だけでなく、ご家族のケアもすること

また、家族の体調や精神面に意識を向けることもとても大切です。

病院でも必要な家庭には家族看護は意識して行われますが、訪問看護ではほぼ全ての家庭で必要ですし、内容も深いです。家族の中で介護を分担して行えている家庭ももちろんありますが、核家族化・女性の社会進出が進んでいる現代、多くは家族のうちの誰か一人がほぼ全面的に介護をしています。

その家族の体調・精神面をケアし、安定が保たれることは介護を受ける利用者さんの精神的・肉体的安定にもつながりますし、家族からの信頼を得ることにもつながります。

また、思いがけない想いや考えを聞けて関係性が深まることもあります。

信頼関係の構築は全ての人にとって必要不可欠

ご家族との信頼関係を築くためのポイントを挙げてきました。利用者さんの生活の場に入らせていただく訪問看護師の立場として、信頼関係の構築は必要不可欠です。

信頼関係を築くことによって、利用者さんも、家族も、そして自分自身も心地よい環境を築くことができます。私自身、今後も上に挙げたことを意識し、良い信頼関係のもとより良い看護をしていきたいです。

<ライタープロフィール>
cow
30歳女性、既婚、子供なし。
がん専門病院の病棟勤務を7年経験。
結婚を機に退職し、現在は夫との生活を大切にできるよう、日勤のみ・土日祝休みの訪問看護ステーションに勤務中。

訪問看護における「家族看護」とは?訪問看護師が考えるポイント3つ|訪問看護の基礎知識

2016.11.09

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