オンコールとは?|訪問看護の基礎知識

オンコールとは、訪問看護では電話番を指します。ほとんどの事業所が採用しているシステムです。

そのやり方は事業所によって多少の違いはありますが、利用者様が安心して在宅療養を続けるための大切なツールでもあります。

オンコールって何ですか?|訪問看護の基礎知識

訪問看護でオンコールと言えば、緊急時にかかってくる利用者様からの連絡を受ける当番。平たく言えば電話番ということになります。

私が所属している事業所では通常の業務は原則、平日の8:30~17:00。土日は利用者様の状況に応じて必要時はスケジュールを組んで対応しています。オンコールは平日の営業時間外に受けることが大半です。(時間内には事業所の電話にかかってくるので)

オンコールは必要性のある利用者様と契約を交わした上で、緊急用の携帯番号をお知らせすることから始まります。(たまに契約が切れた利用者様からかかることもありますが…)

当番のスタッフは、帰宅の際に専用の携帯を持ち帰り、当番が終わった翌朝、次のスタッフに渡します。

オンコールは事業所によってやり方が違う?

専用の携帯で利用者様からの連絡を受けるという点は、どこの事業所でも同じですが細かい取り決めは各事業所によって違いがあります。

オンコールは24時間体制を取る事業所に限られるとも言われていますが、最近ではオンコールを採用していない事業所の方が珍しいかもしれません。

当番は、正職員に限られることが大半ですが、パート職員にも当番を回す事業所もあるようです。また、オンコールの際、対処中に他の方からコールがあったり、スタッフが体調を崩す等の不測の事態があった時に備えて【コール①】、【コール②】と二重体制にしている事業所も増えています。

オンコールの当番の担当期間は最短1日~最長1週間までいろいろあります。

オンコール当番の日の実際とは?

オンコールが鳴る頻度はまちまちです。鳴らない時は2週間以上無い時もありますし、ターミナルの方がいらした際には、毎日鳴ることもあります。
当番になったら、常に身近に携帯を置いて待機しなければなりません。
そのため、入浴中は家族に預けるとか、脱衣所に置いて、着信があったらすぐ出るか、折り返しかけられるように配慮します。

オンコールでかかってくる用件は様々ですが、多いのはご家族からの問い合わせです。
利用者様の状態が変化したために不安になって、対処方法について質問されることもありますし、翌日の訪問時間変更やキャンセル、通っているデイサービスに関する質問を受けることもあります。

そういう訳で、オンコールがあっても必ずしも毎回、利用者様のお宅に駆けつけなければならない訳ではありません。
もちろん、急変時等、訪問をする必要性を感じた時などは、訪問しますが、問い合わせや相談など、電話で対応するだけで納得していただける場合も多くあります。

電話による問い合わせのみか、訪問かは、利用者様毎の契約状況にもよりますし、かかる料金も変わりますので注意が必要です。

オンコールで訪問することになったら

電話による情報で訪問の必要があると判断した場合には、訪問の準備をします。

手順としては、

<1> これからお宅へ向かうことをお話して大体の所要時間をお知らせします。<2> 一旦事業所へ向かい、カルテと訪問鞄を持ちだしてお宅に向かいます。

<3> 訪問して、状態を観察し、必要なケアや処置を行ったりしますが、医師へ指示を貰う必要があれば主治医へ連絡して指示を貰います。
救急車を呼ぶ必要があれば手配し、必要な処置をしたり、保険証など、必要な物をご家族と一緒に揃えたりします。

<4> ケアを終えたら事業所へ物品を返却して、訪問内容によってはすぐ所長に連絡しますが、基本的には翌朝、報告します。

夜間に訪問があった場合でも基本的には翌日の訪問業務は変わらずありますが、余裕があれば早退など配慮して貰えることもあります。

オンコールは利用者様やご家族に安心していただくためのツールです

24時間体制をうたった訪問看護の事業所は増えてきています。
様々なサービスを提供していく中でも、オンコールは利用者様への安心を提供するためには欠かせないものになっています。

オンコールがあった場合、迅速で丁寧な対応と適切な判断を下せるよう心がけることが、何より大切になります。いざという時に頼りになる存在になれることこそが、訪問看護師としての信頼を得られる道でもあるのです。

writer
cocoa

看護師になって30数年。大学病院退職後、途中、育児や病気療養で中断した時期もありましたが老人病院、精神科病院、デイサービス勤務を経て8年前から訪問看護を始めました!

訪問看護ステーションのオンコール対応の実際|在宅医療の基礎知識

2016.11.04

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