訪問看護のサービス内容と制度|訪問介護の基礎知識

訪問看護は、文字の通り看護師が自宅に訪問してくれるサービス。実際にどのようなことを行ってくれるのか、そのサービス内容は多岐に渡り、医療が必要な方には欠かせないサービスです。介護保険制度の対象とならない人も他の制度を使用し、利用することできます。制度上、どのような枠組みで訪問看護が位置づけられているのか説明します。

(2016年6月時点)

1.訪問看護とは?|訪問介護の基礎知識

訪問看護とは、病院・訪問看護ステーションにいる看護師が、利用者の自宅へ訪問し、病状の観察や療養生活をする上で出てきた相談に応じてくれます。主治医の先生と連携をとり、自宅での様子や状態の変化などを報告してくれます。主治医との橋渡しの役割も担っています。

訪問看護を行っている事業所によっては、24時間365日対応してくれるところもあります。夜間や休日にも、電話し相談することができ、状況に応じて訪問もしてくれますので、安心につながるサービスだと言えます。

2.訪問看護のサービス内容

訪問看護では、以下のサービスを受けることができます。

・病状の観察
身体の状態の変化の確認、血圧、体温、脈拍などのバイタル測定
・療養上の介助・指導
身体の清拭や洗髪、入浴介助。排泄などの介助や食事指導。
・医師の指示による医療処置・医療機器の管理
主治医の指示に基づく医療行為を行います(床ずれの処置、点滴など)。また在宅酸素や人工呼吸器などの医療機器の管理も行います。
・ターミナルケア
がんの末期の方や終末期である利用者のケアや、痛みの管理などを行ってくれます。
・リハビリテーション
拘縮の予防や筋力向上のための訓練、歩行訓練、嚥下機能訓練などを行ってくれます。事業所によっては、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などのリハビリ専門のスタッフが訪問してくれます。

3.訪問看護を利用できる人とは?

訪問看護を利用するには、主治医より訪問看護が必要だと判断され、主治医が作成する「訪問看護指示書」を交付された方が対象となります。
実際に利用するうえで、利用する方の状態により使用する制度が違ってきます。
大きく3つの利用方法があります。

1.介護保険制度
要介護認定を受けている人は、介護保険制度を使用し、利用することになります。

2.医療保険制度
介護認定を受けていても、医療保険制度での訪問看護が優先される場合があります。それは、がん末期の方や難病認定を受けている方は医療保険制度での訪問看護が優先されます。
その他、介護保険の適応にならない若い方や乳幼児などは、健康保険を使用し、医療保険制度での訪問看護になります。

3.自費サービス
利用できる人に制限はありません。
自費サービスに限り、主治医の必要性の判断や、「訪問看護指示書」は必要ありませんが、保険は使えませんので、全額自己負担になり、高額になります。

4.訪問看護を利用するには、どうしたらよい?

介護保険制度を利用して訪問看護を利用する方は、担当のケアマネージャーに相談すると、利用できる訪問看護事業所を教えてくれます。訪問看護の事業所が決まると、主治医の先生へ「訪問看護指示書」の作成依頼が行われ、作成出来次第、サービスが開始されます。

医療保険制度を利用して訪問看護を利用する方は、ケアマネージャーがついていない方もいるかと思います。その場合は、訪問看護を行っている事業所に直接相談をするか、かかりつけの病院に相談をすると良いでしょう。
医療保険制度で訪問看護を利用する場合も「訪問看護指示書」が必要となり、作成でき次第、サービスが開始されます。

5.訪問看護は、自宅で医療を必要とする人に欠かせないサービス

訪問看護は、自宅で生活をする医療行為が必要な方にとっては、なくてはならないサービスであると言えます。看護師が緊急時には、電話対応または緊急訪問を24時間365日体制で行ってくれるため、病気で不安を感じながら在宅生活をしている人にとっては、大きな安心になるサービスであると言えます。

writer
もりぞう

福祉系学校を卒業し、11年医療ソーシャルワーカーとして医療機関に勤務。その後、一生を通じた支援をしたいと思い、介護支援専門員へ転身。
現在34歳。東京都渋谷区の居宅介護支援事業所の管理者・ケアマネージャーとして在宅介護の相談・支援を行っている。

保有資格:社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員

訪問リハビリのサービス内容と制度|訪問介護の基礎知識

2016.06.07

訪問介護のサービス内容と制度|訪問介護の基礎知識

2016.06.07

【無料公開中】人気記事を資料にまとめました!

資料ダウンロード「感染予防」