かつてバイク事故で入院したことのある男性看護師カズオ。その経験から男性の患者さんだから抱く「男性看護師への思い」について語ります。
看護師=女性というイメージがまだまだ根強い医療の世界で、男性看護師として奮闘する新米看護師カズオのリアルを語るナマ声コラム。
イラスト/ハピネス★ヒジオカ
男性同士だからこそ。

僕がまだ10代の頃の話ですが、バイク事故を起こして1か月ほど入院していたことがあります。腰を強打していたため安静が必要で、排泄もトイレではなく床上で行っていました。
まだまだ若く多感な時期であった僕は、男性の看護師さんの存在がめちゃくちゃ有難かったな・・・と、ふとその時のことを思い出したのです。入院中は何しろお尻を拭くために腰を上げることもできないのです。涙
若くてきれいな女性看護師さんにお尻を拭かれた事もありますが、それ以来その看護師さんとは顔を合わせることもできなくなりました。笑
そういった過去の心の傷(?)があるので、若い男性患者さんの排泄介助は、できるだけ積極的に援助をしたいと思っています。
でも、先日男性の患者さんにこんな風に言われてしまいました。
「あの…男の人は恥ずかしいです…」
なるほど、確かにそういう考え方もあるんだなー、と納得。
自分の先入観にとらわれることなく、これからは男性の排泄介助であっても患者さん一人ひとりの表情を読み解きながら接していきたいと思った次第です。
今回が最終回!ありがとうございました!!
これまで全18回にわたって、私カズオのつぶやきを掲載させてもらいました。まだまだ看護師としても駆け出しの身ですが、日々お世話になっている病院と学校の皆さんについて感じたことを率直につぶやかせていただきました。想像以上にいろんなところでコメントをもらうことができて、やってよかったなと思ってます。
まだまだ男性看護師はマイノリティなので、存在感のある看護師になれるように頑張ります!
それでは、またお会い出来る日まで!
カズオのプロフィール
高校卒業後、サービス業で10年間働き結婚。その後、看護師を目指し31歳で准看護資格を取得。現在、整形外科病棟で看護助手として勤務しながら正看護師への進学課程に通う一児の父。