【最新厚労省情報 4月25日号】中医協において「生活習慣病の重症化予防と医学管理」が議論される

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チーム医療推進協議会前代表・中央社会保険医療協議会元専門委員の北村善明氏による、これだけは押さえておきたい厚労省発信情報の解説コラムです。

今回のテーマは、生活習慣病の重症化予防と医学管理についてのニュースです。

中医協において「生活習慣病の重症化予防と医学管理」が議論される

平成29329日に開催された中央社会保険医療協議会(中医協)総会において、平成30年度診療報酬改定に向けた議題の一つとして、「外来医療の在り方」が議論されました。その中で、「生活習慣病の重症化予防と医学管理」が取り上げられました。

 

厚生労働省事務局は、現在の「生活習慣病の重症化予防と医学管理」課題として以下の点を挙げました。

〇 生活習慣病は、食事、運動、喫煙、飲酒といった生活習慣が関連した疾病。生活習慣を改善することで、重症化や合併症を予防することが可能。コントロールが不良だと、重篤な合併症や生活機能の低下を招く。

〇 糖尿病が強く疑われる者の推計人数は年々増加する傾向にあるが、そのうち、「ほとんど治療を受けたことがない」者の割合は、約3割(平成24年)となっている。40歳以上の年齢階級別でみると、40歳代では、未治療の割合が高い。

〇 生活習慣病の予防では、生活習慣病予防を特に必要とする者を抽出して保健指導を行う特定健診・特定保健指導を医療保険者が実施主体となって実施している。

〇 糖尿病と高血圧など複数疾患を持つハイリスク者に対する指導では、医療機関との連携が必要。

〇 生活習慣病の重症化予防と医学管理では、診療ガイドラインに基づき、主として患者の特徴や健康状態等を総合的に勘案して、個別に治療内容を調整するとともに、コントロールが不良な患者については、専門医療機関と連携して、治療方針の変更等を行うこととされている。また、医学管理にあたっては、患者のセルフケア能力や患者への支援体制も考慮することとされている。

 

かかりつけ医と専門機関等との連携では

〇 糖尿病の重症化予防の対応等について、かかりつけ医と専門医療機関との間で診療連携パスが構築・活用されている。

 

現行の診療報酬上の評価として

〇 平成28年度診療報酬改定では、重症化予防の取組みとして、進行した糖尿病性腎症に対する運動指導の評価や人工透析患者の下肢末梢動脈疾患重症化予防の評価を行った。

 

医療機関と予防事業の連携としては

(糖尿病性腎症重症化予防プログラム)

〇 通院患者のうち重症化リスクの高い者に対して、主治医の判断で対象者を選定して、保健指導を行うことや、対象者の病状を把握し、本人に説明するとともに、保健指導上の留意点を保健指導の実施者に伝える、といった取り組みを重視。

 

(重症化予防の介入効果)

〇 重症化予防に係る地域の取組事例をみると、検査データ等に基づきハイリスク者を選定し、かかりつけ医、腎臓の専門医、保健師等が連携して、多面的に積極的な支援を行っている地域がある。その結果、検査値等の改善を認めているとの報告がある。

〇 慢性腎疾患の重症化予防に関する介入研究において、かかりつけ医と腎臓専門医とが診療システムを構築し、診療ガイドラインに則った診療に加えて積極的に患者の行動変容を促すための介入を行った群では、BMIHbA1cを改善する、受診継続率を有意に高くする、診療連携を有意に向上する、腎機能の低下を有意に遅くする等の有効性が示されている。

以上、これらの課題をもとに、事務局は論点として次のように提案しました。

 

「今後、生活習慣病の増加が見込まれるとともに、より質の高い医学管理や重症化予防の取り組みが求められる中で、

①かかりつけ医機能と専門医療機関等との連携の推進

②かかりつけ医を中心とした多職種との連携による効果的な医学管理等の推進

③医療機関と保険者・自治体等の予防事業との情報共有の推進に資する評価のあり方

について、どのように考えるか。」

 

外来医療に関する提案資料は、下記のURLからダウンロードできます。

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000158415.pdf

 

writer
北村 善明

チーム医療推進協議会前代表・中央社会保険医療協議会元専門委員

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