【最新厚労省情報 7月11日号】医師の死亡診断、遠隔で可能に

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チーム医療推進協議会前代表・中央社会保険医療協議会元専門委員の北村善明氏による、これだけは押さえておきたい厚労省発信情報の解説コラムです。

今回のテーマは、「遠隔での、医師の死亡診断」についてのニュースです。

 

医師の死亡診断、遠隔で可能に

厚生労働科学研究「ICTを利用した死亡診断に関するガイドライン策定に向けた研究」の報告を受け、医師の死亡診断書を遠隔で交付できるように体制整備がされる見込みです。

201662日に閣議決定されました「在宅での看取りが困難な状況に対応するために、受診後24時間を経過していても、要件を満たす場合には、医師が対面での死後診察によらず死亡診断を行い、死亡診断書を交付できるよう、早急に具体的な運用を検討し、規制を見直す。」を受け、厚生労働科学研究「ICTを利用した死亡診断に関するガイドライン策定に向けた研究」が行われてきました。その報告書が2017615日に公開されました。

この報告書を受けまして、医師の死亡診断書を遠隔で交付できるように体制整備される見込みです。

医師がすぐに駆け付けることができない場合に、ICTなどを通じて、患者の状況を的確に把握することなどを条件に死亡診断書を発行できるということになります。

遠隔で死亡診断書を発行できる条件(閣議決定時の条件)として、以下のことが挙げられています。

 

  1. 医師による直接対面での診療の経過から早晩死亡することが予測されていること
  2.  終末期の際の対応について事前の取決めがあるなど、医師と看護師の十分な連携が取れており、患者や家族の同意があること
  3. 医師間や医療機関・介護施設間の連携に努めたとしても、医師による速やかな対面での死後診察が困難な状況にあること
  4.  法医学等に関する一定の教育を受けた看護師が、死の三兆候の確認を含め医師とあらかじめ取り決めた事項など、医師の判断に必要な情報を速やかに報告できること
  5.  看護師からの報告を受けた医師が、テレビ電話装置等のICTを活用した通信手段を組み合わせて患者の状況を把握することなどにより、死亡の事実の確認や異状がないと判断できること

厚生労働科学研究「ICTを利用した死亡診断に関するガイドライン策定に向けた研究」については、以下のURLから見ることができます。

https://mhlw-grants.niph.go.jp/niph/search/NIDD00.do?resrchNum=201605019A

 

【補足情報】

朝日新聞デジタル 6月30日「医師の死亡診断、遠隔で可能に スマホで看護師から報告」

http://www.asahi.com/articles/ASK6R55HPK6RULBJ00G.html

 

writer
北村 善明

チーム医療推進協議会前代表・中央社会保険医療協議会元専門委員

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