【最新厚労省情報 10月10日号】平成30年度診療報酬改定に向けた「基本認識、視点、方向性等」が示されました

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チーム医療推進協議会元代表・中央社会保険医療協議会元専門委員の北村善明氏による、これだけは押さえておきたい厚労省発信情報の解説コラムです。

今回のテーマは、「平成30年度診療報酬改定に向けての基本認識、視点、方向性等」についてのニュースです。

平成30年度診療報酬改定に向け、「基本認識、視点、方向性等」が示される

平成29年10月4日の第107回社会保障審議会医療保険部会ならびに10月5日の社会保障審議会第54回医療部会において、平成30年度の診療報酬改定に向けた「基本方針」としての「基本認識、視点、方向性等」が示されました。

診療報酬改定に向けた「基本方針」は、社会保障審議会医療保険部会ならびに同医療部会で策定されることになっています。

平成30年度の診療報酬改定についても、これまで同様に12月までに策定し、中医協に示されることになります。(前回の診療報酬改定では12月7日に策定されました。)

次期診療報酬改定に向けた「基本方針」については、「最新厚労省情報9月12日号」で紹介しています。

今回、社会保障審議会医療保険部会、医療部会両部会において、「基本認識、視点、方向性等」が示され、「基本方針」策定に向けた議論が本格的に始まりました。

改定にあたっての基本認識については、

①人生100年時代を見据えた社会の実現
② どこに住んでいても適切な医療・介護を安心して受けられる社会の実現(地域包括ケアシステムの構築)
③ 制度の安定性・持続可能性の確保と医療・介護現場の新たな働き方の推進

と簡潔に示されました。

改定の基本的視点については、以下の4視点が示されています。

またその中で、今回の改定が6年に一度の介護報酬との同時改定ということで、「地域包括ケアシステムの推進と医療機能の分化・強化、連携の推進」を重点課題としています。

改定にあたっての基本的視点とその具体的な項目を以下に示します。

視点1 地域包括ケアシステムの推進と医療機能の分化・強化、連携の推進【重点課題】

  • 地域包括ケアシステム構築のための取組の強化
  •  かかりつけ医、かかりつけ歯科医、かかりつけ薬剤師・薬局の機能の評価
  •  医療機能や患者の状態に応じた入院医療の評価
  •  外来医療の機能分化、重症化予防の取組の推進
  •  質の高い在宅医療・訪問看護の確保
  •  国民の希望に応じた看取りの推進

視点2 新しいニーズにも対応できる安心・安全で質の高い医療を実現・充実

  • 緩和ケアを含む質の高いがん医療の評価
  • 認知症の者に対する適切な医療の評価
  • 地域移行・地域生活支援の充実を含む質の高い精神医療の評価
  • 難病患者に対する適切な医療の評価
  • 小児医療、周産期医療、救急医療の充実
  • 口腔疾患の重症化予防・口腔機能低下への対応、生活の質に配慮した歯科医療の推進
  • 医薬品、医療機器、検査等におけるイノベーションや医療技術の適切な評価
  • 情報通信技術(ICT)等の新たな技術の活用、データの収集・利活用の推進
  • アウトカムに着目した評価の推進

視点3 医療従事者の負担軽減、働き方改革の推進

  • チーム医療等の推進(業務の共同化、移管等)、勤務環境の改善
  • 業務の効率化・合理化
  • ICT等の有効活用
  • 地域包括ケアシステム構築のための多職種連携による取組の強化
  • 外来医療の機能分化

視点4 効率化・適正化を通じて制度の安定性・持続可能性の向上

  • 薬価制度の抜本改革の推進
  • 後発医薬品の使用促進
  • 費用対効果の評価
  • 医薬品の適正使用の推進
  • 薬局の機能に応じた評価の推進
  • 医薬品、医療機器、検査等について、市場実勢価格を踏まえた適正な評価

 

次期診療報酬改定に向けた基本方針は、12月初めに策定され中医協に示されます。

中医協では、これらの項目に沿って、具体的な改定について議論されることとなります。

次期診療報酬改定に向けた基本認識、視点、方向性等については、以下のURLからダウンロードできますのでご確認ください。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000179589.pdf

writer
北村 善明

チーム医療推進協議会前代表・中央社会保険医療協議会元専門委員

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