【最新厚労省情報 10月23日号】中医協において「精神医療」について議論される

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チーム医療推進協議会元代表・中央社会保険医療協議会元専門委員の北村善明氏による、これだけは押さえておきたい厚労省発信情報の解説コラムです。

今回のテーマは、「中医協において議論された“精神医療”」についてのニュースです。

平成29年10月18日に開催された中央社会保険医療協議会(中医協)総会において、平成30年度診療報酬改定に向けた議題の一つの、「精神医療」について議論されました。

厚生労働省事務局の示す精神医療の課題

  1. 措置入院に係る医療
  2. 精神保健指定の取扱い
  3. 長期入院患者の地域移行に向けた取組
  4. 急性期医療を担う病棟の状況
  5. 多様な精神疾患に対する医療の資料

を示し、論点についての提案が行われました。

 

提案された精神医療のそれぞれの論点

1.措置入院に係る医療について

措置入院の患者の退院後の継続的な支援を充実する観点から、入院早期からの退院に向けた取組や 自治体等との連携の推進に資する評価について、現行の精神科措置入院診療加算等による評価を踏 まえて、どのように考えるか。

 

2.精神保健指定の取扱いについて

精神保健指定医の創設経緯や役割、指定医に求められている業務内容が入院患者に係るものが主で あること等を踏まえ、通院・精神療法等における精神保健指定医の評価の見直しを検討してはどうか。

 

3.長期入院患者の地域移行に向けた取組について

  • 精神病床の入院患者が高齢化していることを踏まえ、地域への移行先(退院先)に関する要件について、自宅や精神障害者施設に加えて、特別養護老人ホームや介護老人保健施設を追加することについて、どのように考えるか。
  • 在宅時・施設入居時医学総合管理料と精神科重症患者早期集中支援管理料について、精神疾患の患 者の地域移行の支援を充実する観点から、それぞれの点数設定の目的等を整理した上で、評価の在り 方を見直してはどうか。

 

4.急性期医療を担う病棟の状況について

  • 精神科救急病棟及び精神科急性期治療病棟における、入院形態別の患者割合や、患者の入院時の状 況等の現状を踏まえ、より適切な精神科救急医療体制の構築に資する評価の在り方について、どのよ うに考えるか。
  • 精神科の急性期病棟において、必要最小限の行動制限が求められていることを踏まえ、患者の状態に 応じた適切な医療が提供できる体制を確保できるよう、評価のあり方について、どのように考えるか。

 

5.多様な精神疾患に対する医療について

治療抵抗性統合失調症治療薬に関する論点

治療抵抗性の統合失調症患者に対し、クロザピンによる適切な治療の推進に資するよう、精神療養病棟入院料等の見直しについて、どのように考えるか。

向精神薬の処方に係る課題と論点

向精神薬に係る処方料及び処方せん料の取扱いでは、睡眠薬、抗不安薬それぞれで3種類以上の場合を基準としているが、ベンゾジアゼピンが睡眠薬、抗不安薬の両方に含まれること及びその依存性等を考慮し、薬剤数や処方期間などの取扱いの見直しや、薬剤師・薬局等と連携した適切な薬物療法の推進に資する評価を検討してはどうか。

 

 

精神医療に関する提案資料は、下記のURLからダウンロードできます。

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000180987.pdf

writer
北村 善明

チーム医療推進協議会前代表・中央社会保険医療協議会元専門委員

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