チーム医療推進協議会元代表・中央社会保険医療協議会元専門委員の北村善明氏による、これだけは押さえておきたい厚労省発信情報の解説コラムです。
今回のテーマは、「平成30年度診療報酬改定」についてのニュースです。
平成30年2月7日の中央社会保険医療協議会(中医協)にて、平成30年度診療報酬改定の答申が行われました。
平成30年度診療報酬改定については、昨年末に、改定率について診療報酬本体が+0.55%、薬価が -1.65%が示され、その後個別改定項目について議論が進められ、平成30年2月7日の第389回中医協総会にて、厚生労働大臣に対し答申が行われました。今後、この答申をもとに、3月初めに通知として出されることとなります。
今回の改定は、医療と介護の同時改定ということで、団塊の世代が75歳以上となる2025年(平成37年)に向けて、国民一人一人が状態に応じた適切なサービスを受けられるよう同時改定により質が高く効率的な医療・介護の提供体制の整備を推進するということで進められてきました。
今回の診療報酬改定で注目される点は、
「新たな入院医療の評価体系の見直し」
「重症度、医療・看護必要度の見直し」
「かかりつけ医機能の評価」
「在宅医療の評価」
「地域支援機能の充実の評価」
が挙げられます。
薬価改定では、薬価制度の抜本改革が行われ、
「新薬創出加算の抜本的見直し」
「長期収載品の薬価の見直し」
「新薬のイノベーション評価の見直し」
「後発品価格の集約化」
「費用対効果評価の導入」
「基礎的医薬品等の拡大」
の見直しが行われました。
診療報酬改定の詳細については、厚生労働省のホームページをご参照ください。主な内容につては、以下に示すURLからダウンロードできます。
平成30年度診療報酬改定に関する「個別改定項目」について
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000193708.pdf
1 医科診療報酬点数表」
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000193524.pdf
2 歯科診療報酬点数表
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000193525.pdf
3 調剤報酬点数表
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000193526.pdf
訪問看護療養費に係る指定訪問看護の費用の額の算定方法
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000193527.pdf
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チーム医療推進協議会前代表・中央社会保険医療協議会元専門委員