【ニュース振り返り】在宅医療、啓発用リーフレットが公表される―2019年月4月後半のニュース3選

年号が変わり、大型連休も終わり…新たな時代が始まりましたね。ココメディカマガジンは、これからも皆様に役立つ情報をどんどん発信していきますので、どうぞよろしくお願いいたします!

今回のブログは、編集部が気になる医療・介護業界のニュースをピックアップする「ニュース振り返り」。2019年4月後半は、在宅医療のリーフレットや、介護施設での感染症対策マニュアル・パンフレットなど、実用的なツールが公表されました。現場で是非ご活用くださいね。それでは早速振り返りましょう!

厚生労働省、在宅医療を普及・啓発する新リーフレットを公表(4/18)

厚生労働省は、18日に在宅医療に関する方法の普及、啓発を目的としたリーフレット(「在宅医療をご存知ですか?」リーフレット)を作成、公表しました。
編集可能な形式で掲載されているため、自治体が提供する介護サービスの詳細など、具体的な情報に沿って編集し、自由に利用することができるようになっています。
リーフレットは以下のURLからダウンロードできます。

厚生労働省 在宅医療の推進について(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000061944.html

団塊世代が後期高齢者になる2025年を控え、高齢者人口は増加し続けています。
多くの高齢者が住み慣れた地域で最期を迎えることを希望していることから、政府は在宅医療を推進していますが、国民や行政担当者、そして在宅医療に携わる職員でも、在宅医療に対する理解がいまだに不十分である点が課題として指摘されていました。

この現状を踏まえて、在宅医療推進に向けて組織された有識者会議「全国在宅医療会議」では、「国民への普及啓発」を重点分野の一つに挙げており、その取り組みのひとつとして今回のリーフレットが作成されました。

外来通院中の高齢者をターゲットとしたわかりやすい内容となっており、在宅医療で受けられる主なサービスや、利用すべきタイミング(通院が困難になった場合/退院後の療養)が紹介されています。
外来を利用できなくなった際や退院後の療養の場として「在宅医療」を選択できることを国民に対して明確に示した形となりました。

そして、冒頭でご説明した通り、このリーフレットは編集可能な形式で公開されています。提供可能なサービスの内容や、対応する医療機関などの連絡先など、地域の実情に合わせてカスタマイズし、自由に使用することができます。

厚生労働省 在宅医療の推進について:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000061944.html

厚生労働省 全国在宅医療会議:https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-isei_364341.html

高齢者の健康に与えるのは「居住形態」よりも「他者とのつながりの乏しさ」-身体機能低下、抑うつ、要介護状態などに影響(4/19)

東京都健康長寿医療センター研究所は、高齢者の健康と社会的ネットワークについての研究結果を公表しました。
居住形態にかかわらず、他者とのつながり(社会的ネットワーク)が乏しい高齢者ほど、身体機能低下、抑うつ、要介護状態といった健康上のリスクが高まることが明らかになりました。

高齢者の居住形態と健康の関連については、これまで「独居」が健康に悪い影響を与える可能性があると研究報告されてきました。しかし、単純に独居が悪いのではなく、他者とのつながりが乏しくなることが健康に悪影響を与えるのではないかとの推測から、この度の調査が実施されました。

今回の調査は、2015年に東京都板橋区の健康調査(お達者調査)に参加した、健康上問題がない高齢者400名に対して実施。
居住形態(独居/非独居)と社会的ネットワーク(他者とのつながりが乏しい/乏しくない)の組み合わせで4群に分け、2年後の健康状態(要介護認定率、知的能動性障害、社会機能障害、閉じこもり発生率)を追跡しました。

その結果、居住形態にかかわらず、社会的ネットワークが乏しい群については、様々な健康上のリスクが高くなることが明らかになりました。
家族などと同居していても、親族や友人とのつながりが乏しい場合、要介護認定率については約3倍、社会機能障害については約6倍リスクが高まると報告されました。

2017年の高齢社会白書によると、日本では65歳以上の男性の13.3%、女性の21.1%が一人暮らしをしているといわれています。
東京都健康長寿医療センター研究所は、調査のまとめとして、高齢者の一人暮らしについても、周りの適切なサポートにより、安心で健康な暮らしを維持できると考えられると報告する一方、既に健康を害している場合は一人暮らしによって健康状態が悪化する可能性があることも指摘。
健康なうちは他者との交流を楽しみながら健康を維持し、健康状態が不安になってきたら、サポートが得られる住環境を求める必要があるとまとめています。

地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所:<プレスリリース>一人暮らしによる健康リスクは、人のつながりにより緩和される

https://www.tmghig.jp/research/release/2019/0419.html

内閣府:平成29年版高齢社会白書

https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2017/html/zenbun/s1_2_1.html

厚生労働省、「高齢者介護施設における感染対策マニュアル改訂版(2019 年3月)」を公表(4/15)

厚生労働省は、「高齢者介護施設における感染対策マニュアル改訂版(2019 年3月)」を公表しました。
15日に発出された「介護保険最新情報 vol.720」で確認することができます。

今回公表されたマニュアルは、平成25年(2013年)3月に取りまとめられたものの改訂版。
これまで感染経路ごとにまとめられていた感染症ごとの対策について、感染症名を列挙する形に変更されるなど、職員が積極的に活用できるよう、全体の構成が見直されています。

また、最新の知見に合わせて情報が更新されており、レジオネラ症発生予防対策として加湿器についての記載や、経管栄養・胃ろうなどに用いられるチューブの衛生管理に関する内容が追記されました。
薬剤耐性菌についての記述も見直されており、発生時の対応などが以前より充実した内容となっています。

そして、改訂版マニュアルと同時に、介護施設での感染症対策についてわかりやすくまとめられたパンフレットが新たに公表されました。
感染症の基礎知識や、インフルエンザ、ノロウイルス、疥癬などの感染症対策が説明されているほか、正しい手洗い方法がイラスト付きで紹介されており、啓発ツールとして利用可能な内容となっています。

マニュアル、パンフレットとも、以下のURLで閲覧することができます。現場でご活用ください。

厚生労働省:「高齢者介護施設における感染対策マニュアル改訂版(2019年3月)」の公表について

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/ninchi/index_00003.html

東京都福祉保健局:介護保険最新情報 vol.720【事務連絡】高齢者介護施設における感染対策マニュアル改訂版

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kourei/hoken/kaigo_lib/info/saishin/saishin.files/jouhou_720.pdf

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