【ニュース振り返り】米ファイザー社COVID-19ワクチン、日本初の製造販売承認取得―2021年2月前半のニュース3選

ココメディカマガジン編集部が気になる医療・介護業界のニュースをピックアップする「ニュース振り返り」。2月前半は、アメリカのファイザー社の新型コロナウイルス感染症ワクチンが日本で初めての製造販売承認を取得しました。また、COVID-19の抗体の維持期間についての研究結果も紹介します。それでは早速振り返りましょう!

米ファイザー社製COVID-19ワクチン、国内初の製造販売承認取得(2/14

米製薬企業のファイザー社と独のビオンテック(BioNTech SE)社は、14日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチン「コミナティ筋注」の日本での製造販売承認を取得したことを発表しました。
COVID-19ワクチンとして、国内で初めて承認された事例で、厚生労働省が特例承認する形となりました。

コミナティの効能効果は、「SARS-CoV-2による感染症の予防」で、接種対象者は16歳以上、筋肉注射で3週間の間隔をあけ、2回接種することが必要です。
海外で実施された大規模治験に加えて、国内での治験結果も提出しており、海外での治験では、発症予防効果は
95%との評価が報告されています。
国内での治験についても同様の安全性、有効性を確認しているとのことです。

また、英国のアストラゼネカ社については、5日、ワクチンの製造販売承認を厚生労働省に申請したことを発表しており、同社は特例承認の適用を希望しています。
海外での治験の中間解析結果を中心に申請しており、国内で256名を対象とした臨床試験結果については、3月中に追加提出する予定とのことです。

ファイザー株式会社:ファイザーとBioNTechCOVID-19ワクチン『コミナティ筋注』の日本における製造販売承認を取得
https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2021/2021_02_14.html

アストラゼネカ株式会社:アストラゼネカ株式会社、日本で新型コロナウイルスワクチンの製造販売承認申請を提出https://www.astrazeneca.co.jp/content/az-jp/media/press-releases1/2021/2021020501.html

 

新型コロナウイルス感染症、抗体は少なくとも発症後36か月間は維持される-東京大学ら2/12

東京大学は、12日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者が持つ、ウイルス感染により作られた抗体について、発症後少なくとも36か月間維持されるとの研究成果を報告しました。
39名のCOVID-19患者の血中の抗体量を解析したところ、発症後20日目にピークを迎え、それから徐々に低下していくものの、発症から時間が経つと低下速度が緩やかになり、長期間持続することを確認したとのことです。

今回の研究は、東京大学医科学研究所感染・免疫部門ウイルス感染分野の河岡義裕教授らのほか、藤沢市民病院、済生会中央病院などによる共同研究として行われ、212日までに、英国の臨床誌「EClinicalMedicine」(オンライン版)に掲載されました。

COVID-19は、201912月に中国国内でヒトでの感染が確認された後、世界的に感染が拡大し、未だ収束の兆しがありません。
ウイルスに対する抗体については、パンデミック初期の研究で、感染後1か月程度でほぼ消失することが示唆されており、すぐに再感染する可能性について懸念されていました。

研究チームは、39名のCOVID-19患者を採血し、血中に含まれる抗体量を発症から36か月にわたり計測し、抗体量の変動を調査しました。
その結果、抗体の量は発症20日目くらいをピークとしてその後減少するものの、減少速度が次第に緩やかになるため、抗体がすぐに検出限界以下になることはなく、発症後約36か月間は維持されることを明らかにしました。

また、患者を軽症、中等症、重症の3グループに分けて、患者の最高抗体価を比較したところ、重症グループの平均値は軽症グループのそれよりも高いことが明らかになりました。
しかし、発症60日以降における抗体価の平均値を比較したところ、重症グループの抗体価の低下速度が、軽症グループよりも早かったため、重症グループと軽症グループ間における抗体価の差が縮小していました。

なお、これまでの研究で、抗体がすぐに消失するとの報告があった一方で、長期間維持するとの報告もあるなど、結果に幅がみられた点については、抗体の検出感度によるものと考えられるとのことです。

研究チームは、これらの結果から、COVID-19を発症した患者の抗体が半年程度は維持され、「感染により誘導された抗体がすぐに消失し、再感染が起こるのではないか」という懸念を払しょくすることが期待できるとまとめています。
しかし、再感染例も少数報告されていることから、今後抗体が十分に誘導されない危険因子について、さらなる検証が必要としています。

東京大学、日本医療研究開発機構:新型コロナウイルス感染時に獲得されたウイルスに対する抗体は少なくとも発症後36か月間は維持される
https://www.amed.go.jp/news/release_20210212-02.html

夕食を抜く大学生は体重増加・肥満リスクが高い-大阪大学2/2

大阪大学は、2日、夕食を食べない大学生は体重増加・肥満のリスクが高いとの研究成果を発表しました。
同大学によると、夕食の摂取頻度と肥満の関連を明らかにした研究は、今回が世界で初めてで、肥満の予防には朝食だけでなく、夕食の摂取頻度にも注意する必要があるとしています。

今回の研究は、大阪大学キャンパスライフ健康支援センターの山本陵平准教授、守山敏樹教授らの研究グループによるもので、119日に国際科学誌「Nutrients」に公開されました。

食事の頻度と肥満の関連性については、朝食を食べない人は肥満のリスクが高いことがこれまでに明らかになっていますが、昼食・夕食の摂取頻度が肥満に及ぼす影響についてはほとんど報告されていませんでした。

そこで研究チームは、2007年~15年に大阪大学に入学した学生26,433人の、入学前1年間の朝食、昼食、夕食の頻度(ほぼ毎日食べている、食べないことがある、食べないほうが多い、ほぼ食べない)と、在学期間の体重変化の関連について追跡しました。
その結果、入学前1年間に夕食をほぼ毎日食べていた学生と比較して、そうでない学生は、入学後に体重が10%以上増加するリスクが上昇している(男性1.42倍、女性1.67倍)ことが明らかになりました。
また、肥満(BMI25以上)になるリスクも上昇していました(男性1.74倍、女性1.68倍)。

研究チームによると、毎日夕食を食べる食習慣が大学生の肥満予防につながることが期待されるとのことで、今後、成人についても同様の結果が得られるかを明らかにする必要があると述べています。

大阪大学:肥満リスクに新知見!朝食のほかに夕食の摂取頻度にも注意大阪大学の学生26,433人を6年間追跡した疫学研究
https://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2021/20210202_2

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