オンコールの基礎知識|働き方、手当相場、労務観点の注意点まとめ【PR】

在宅医療の現場では24時間365日の対応体制が求められています。夜間や休日の緊急時につながるオンコールは、利用者の安心に欠かせません。その一方で、医師や看護師にとって負担の大きい仕組みでもあります。今回は、オンコールでの働き方の実態、労務管理上知っておきたい知識、オンコールの負荷を減らすための代行サービスの紹介など、オンコールの基礎知識をまとめて解説します。※本記事は、在宅療養支援診療所のオンコール負担を減らす代行サービス「cocomedica Call365」のPR記事です。

オンコールとは

オンコールとは、医療従事者の勤務形態のひとつで、医師や看護師、救急担当などが、患者の救変事や救急搬送時、休日や勤務時間外であっても呼び出しに応じられるように待機することです。24時間365日体制で在宅医療を支援する、在宅療養支援診療所や訪問看護ステーションの多くの事業所で採用されており、利用者にとって大きな安心材料となっています。

夜勤、当直との違い

夜間に役割が発生するという意味では、似た働き方として夜勤と当直があります。それぞれの違いは次の通りです。

夜勤

  • 夜間に通常の業務を行う
  • 労働時間とみなされ、労働時間は日勤と合わせて週40時間以内になる
  • 基本賃金に割増賃金を加算したものが支給される

当直

  • 病院施設内で緊急時に備えて待機する
  • 労働時間とみなされるが、法定労働時間である週40時間には含まれない
  • 給与に宿日直手当(基本賃金の3分の1以上)が加算される

 

オンコール

  • 休日、診療時間外に緊急時に備えて待機する
  • 労働基準法に定めは特になく、通常は労働時間とみなされない(※)
  • 通常、待機中の給与は発生しない(実際の出勤した場合は時間外労働手当が発生)

夜勤と当直が労働基準法のもと労働時間としてみなされるのに対し、オンコールは法律上の定めが特になく、 一般的に労働時間とはみなされていません(※)。従って、その運用も医療機関や事業所によって様々であることが特徴的です。

※過去の判例で「オンコールでも拘束性が強い場合には労働時間と判断される場合がある」と大学病院に対して労働基準監督署が指導したケースがあります(時間外手当等請求事件 H21.11.16 奈良地方裁判所)

 

オンコールの働き方

オンコールは、夜勤や当直のように場所を拘束されない分、一見すると自由度が高く楽そうにも思えますが、実際はその逆なことが多いようです。働く現場の実態をみていきましょう。

オンコールの仕事内容

オンコールでは、病院や事業所から渡される携帯電話や電子機器を常に所有し、利用者からの緊急連絡を待ちます。この間、夜勤や当直とは異なり、特定の場所で待機している必要はありません。緊急連絡を受けられる状態であれば、何をしていてもOKです。

ただし、緊急の場合は、利用者宅へ訪問する必要がありますので、すぐに訪問できる程度の距離にいる必要があります。

急変に備え制限される日常生活

オンコール担当になると、いつでも連絡の取れる状態でいる必要があります。そのため、日常生活への影響が多いのも事実です。

  • 入浴時に携帯電話を風呂場に持ち込む
  • 就寝時にもすぐ起きれるよう枕元に携帯を置く
  • 飲酒を控える
  • 病院の近くに住む等

医療機関や事業所によって内容は様々ですが、オンコール担当にとっては身体的・精神的な負担があります。

オンコール の内容

オンコールでかかってくる要件は様々ですが、多いのは利用者家族からの問い合わせです。

  • 利用者の容体が急変した
  • 利用者の体調で気になることがある
  • 翌日の訪問時間の変更をしたい
  • 残薬が少なくなってきた

など、中には緊急度が低いものもあり、必ずしも毎回出勤が必要なわけではありません。問い合わせや相談の多くは、電話のみで対応が完結します。

オンコールの頻度

オンコールの回数は、受け持ち患者の重症度や、夜間対応が必要な利用者数によってバラつきがあります。少ない時は2週間以上鳴らないこともあれば、ターミナルケアが必要な利用者がいる時は毎日鳴ることもあります。

先々を見越して、利用者家族に急変時の対応法などを説明しておくことで、コール回数を減らすこともできます。

オンコール手当の相場

オンコール制度を採用している病院や事業所の中には、待機料としてオンコール 手当を支給するところもあります。オンコール手当の料金相場は、1回あたり2,000〜4,000円程度です。オンコールの待機時間は、一般的には労働時間とみなされないため、手当を全く支給しない医療機関もあります。オンコール待機の労務的位置付けをどうみなすかによって、支給基準が異なります。

 

オンコール で医師・看護師が担う負担

いつ呼び出されるか分からない状態が続くオンコール当番は、医師や看護師にとって体力面や精神面で負担を与えます。下記のグラフは、訪問看護師を対象に夜間オンコール業務の負担感を調査した結果です。

(出典:訪問看護師の夜間オンコール業務と負担感および睡眠への影響|2015 菊地 由紀子, 石井 範子)

 

また、同調査では次のポイントがを結果としてまとめられています。

  • 1ヶ月のコールを受けた回数が3回以上になると負担感が増える
  • オンコール担当は非担当と比べて患者・利用者家族への不安感が増す
  • オンコール担当は睡眠時間が短くなり、睡眠の質が下がる

また、2017年5月に発表されたm3.comによる調査でも、医師が望む働き方改革として「当直やオンコールの体制」が開業医で46.3%、勤務医で53.8%といずれもトップの結果でした。

 

労務上の注意点

現行の労働基準法には、オンコールの扱いについての明確な規定はありません。一般的に「労働時間とみなされない」 ことから、賃金の支払いについて法的な規定もありません。ただ、残業代や代休の取り扱いについては注意が必要です。

残業代発生の条件

オンコールで呼び出しをされて実際に働いた場合、時間外勤務手当が発生します。働いた時間数に応じて時間外割増賃金(25%以上)を付加して支払う必要があります。また、実働した時間が深夜時間帯(22時〜午前5時)であれば、さらに深夜割増(25%以上)を、法定休日であれば休日労働割増(35%以上)を付加します。

オンコール「明け」に代休を支給すべき?

オンコール「明け」の取り扱いについて、実際に呼び出されて働いた場合に限りますが、翌日の勤務を代休とするかどうかは、病院・事業所の都合で決められます。代休を与える場合は、きちんと制度化し、就業規則などに規定しておくようにしましょう。

また、オンコール明けを有給休暇で処理することの是非ですが、そもそも年次有給休暇の請求権は労働者側にありますので、上司の申し出に対して本人が了承してくれるならまだしも、病院・事業所側の都合で一方的に有給休暇として処理することは望ましくありません。

過剰な負担にならないための配慮が必要

オンコール明けの通常勤務は、医師や看護師にとって大きな負担になります。過剰な負担は、医療安全上の観点からも、医師や看護師の健康管理という観点からも望ましくありません。最悪の場合、医療事故や過労死などにつながる可能性もあります。

オンコール 明けの休みを与えることが厳しい場合も、翌日勤務の出勤時刻を遅らせる・早退を認めるとなどの配慮が必要でしょう。

オンコールの負荷を減らす代行サービス

忙しい医師や看護師の負担をケアしながら、365日24時間対応のオンコール体制を継続することは容易ではありません。特に、小規模な病院・事業所にとっては尚更大変です。

そうした事業所の悩みを解決すべく、最近ではオンコール代行サービスも登場しています。今回ご紹介する「cocomedicaCall365もそのひとつです。

 

医師・看護師の負担を減らす「cocomedica Call365」とは

cocomedica magazineを運営する株式会社プロアスが提供するオンコール代行サービスです。

専門のオペレーターが、夜間・休診日の電話受付対応を行うことで、多忙な医師・スタッフの負担を軽減します。患者や利用者家族からの夜間電話連絡について、内容や緊急性を整理し、医師や看護師、事務スタッフに適切な取次ぎを行います。

メリット1.患者さんからの緊急コールを確実に受電できる

夜間休日はタイミングによってすぐに電話に出れないこともありますし、一人でオンコール待機している場合、他の患者さんからの電話に対応している時により緊急度の高い電話がかかってくる可能性もあります。それらを確実にコールセンターで一次受付することで、患者さんにも安心を提供することができます。コールセンターは看護師を含む医療介護の有資格者で組織しているため、対応品質も安心です。

メリット2.待機医師との調整が不要

オンコールの一次対応をコールセンターに任せれば、非常勤の待機医師との調整なども最低限で済むようになり、非常勤医との連携無しでもクリニックを切り盛りすることが可能になります。手間のかかる調整作業を削減できるので、日中も本業に専念できますね。

メリット3.クリニックの方針に合わせて運用設計

クリニック毎に異なるオンコールの対応方針に合わせて 利用時間等を設定できますので、連携先にもご迷惑はかかりません。

>>cocomedica call365の詳細はこちら(別ページが立ち上がります)

 

まとめ

オンコールの対応は在宅医療において非常に大切なことです。しかし、対応する医療者の視点から見ると、整備されていないことも多く、大きな負担になっているケースもあります。24時間対応の訪問看護ステーション・在宅療養支援診療所においては、それぞれの状況に合わせてスタッフの負担にならないように工夫する必要があります。アウトソーシングサービスの活用もその一つ。患者様への医療の質とスタッフの満足度を同時に高めるためにオンコールについて、今一度考えてみてはいかがでしょうか?

 

 

【参考】

◆訪問看護師の夜間オンコール業務と負担感および睡眠への影響(著・菊地 由紀子、 石井 範子|2017/2/27)https://www.jstage.jst.go.jp/article/sangyoeisei/58/6/58_16-003-E/_html/-char/ja

◆「当直やオンコール体制」がトップ|働き方改革で望む検討項目(m3.com|2017/2/27)https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/532005/

◆働きやすい職場をつくる医療現場の労務管理(著・坂上和芳/秀和システム|2017/2/27)【知っておきたい】オンコールとは?【転職の秘訣】(看護プロ|2017/2/27)https://www.kango-pro.jp/rozasnews/?p=8590

 

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