【現役作業療法士が解説】作業療法士・理学療法士・言語聴覚士の役割の違いを理解しよう|在宅医療の基礎知識

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作業療法士・理学療法士・言語聴覚士は「リハビリをする人ということは何となくわかるけれど、違いって何?」「それぞれどんな仕事をするの?」という疑問を抱えている人は多いと思います。

今回はそんな疑問にお答えすべく、作業療法士・理学療法士・言語聴覚士の役割の違いを解説していきます。

作業療法士の役割とは?|在宅医療の基礎知識

作業療法士は、対象者の方の生活がより活き活きとしたものとなるように支援する仕事です。その人らしい生活が送れるために必要な身体機能、認知機能、精神面、社会環境などを整えていきます。
「手のリハビリ」、「生活のリハビリ」「心のリハビリ」と表現されることも多いですが、その人が今、どうすればより良い生活が送れるようになるかを考え、必要なことを導き出して一緒に達成していく役割を担っています。

支援する手段として、作業療法士自身の徒手でのアプローチに加えて、手工芸やゲーム、レクリエーションなどの作業や活動を用いるのが特徴です。作業療法士は、作業や活動が持つ特性を活かして、人を元気にします。

作業療法士の仕事内容と資格取得の方法|在宅医療・訪問リハビリの基礎知識

2016.07.11

理学療法士の役割とは?

理学療法士は、寝返る、起き上がる、座る、立つ、歩くなどの人が生活するために必要な基本的な動作の獲得を支援する仕事です。
関節の動きや筋肉の働き、痛みの軽減、立位バランス練習、歩行練習などを行い、直接的に身体へ働きかけて運動機能の改善を促す役割を担っています。

理学療法士は、徒手療法や運動療法、電気や温熱などの物理療法を手段に用いて、運動プログラムの実施や動作や運動のアドバイス、環境整備などを行います。

言語聴覚士の役割とは?

言語聴覚士は、話すこと、聞くこと、表現することなどのコミュニケーションや食べること、飲むことの嚥下機能の問題に対しての支援を行います。
対象者の方がより豊かな生活が送れるように、ことば、聞こえ、摂食の分野の問題を評価や検査によって明確にし、問題を解決するために必要な訓練や指導、アドバイス、環境調整などを行う役割を担っています。

言語聴覚士は、発声や嚥下に必要な口腔機能の訓練やカードやプリントを用いた言語の訓練、電話や筆記、パソコンなどを使用したコミュニケーション手段の練習、飲み込みの練習などを行います。

作業療法士、理学療法士、言語聴覚士はチームとして機能する

作業療法士、理学療法士、言語聴覚士は、同じ対象者の方に関わるチームとして機能しています。
同じ対象者に関わる作業療法士、理学療法士、言語聴覚士が目指す目標は同じで、それぞれ違う側面から対象者を捉えてアプローチを行い、お互いに役割分担をしています。
チームとして機能するからこそ、それぞれの専門性を充分に発揮することができているのです。

理学療法士は基本的な動作、作業療法士は応用的な動作と社会的な活動、言語聴覚士はことばと食べること、というように役割が振り分けられています。作業療法士、理学療法士、言語聴覚士はお互いに情報交換をしながら支援を進めていきます。

作業療法士、理学療法士、言語聴覚士の役割をもっと活かすことのできる社会に

作業療法士、理学療法士、言語聴覚士はリハビリ職として一つにまとめられがちで、それぞれの専門性があまり表立って知られていません。
それぞれの専門性が広く知られると、今よりも必要とされる場も広がっていくでしょう。具体的に「○○の場面ではこの職種が△△をします」という発信が増え、それぞれの支援を必要としている方や周囲の方から相談が増えていくことを期待しています。

writer
maiko

リハビリテーション専門病院で5年勤務後、2人の出産育児を挟みながらデイケアに1年、訪問リハビリに5年従事。現在は3人目の育児中で現場から離れているが、育児が落ち着き次第、作業療法士として復帰予定。

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