患者様がやる気になる声掛けと環境作りの3つのポイント|訪問リハビリのノウハウ集

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訪問リハビリは患者様の家に行って行います。ですから、患者様はベッドの上で半分眠りの中にいて、訪問リハビリの声掛けに「今日はもういいよ」なんて答えることがしばしばあります。

それでは、どうやったら目を覚ましてくれて、意欲的になってくれるのでしょうか。

訪問リハビリのポイント(1)訪問時の声掛け

訪問リハビリに行くと、患者様は眠っていることが多いです。
起きて私たちを待っていてくれる患者様ももちろんいます。そのような方は訪問リハビリがスムーズに進むので、問題ないですね。

問題は、眠っている患者様。訪問リハビリでは、まず、眠っている患者様にどうやって覚醒してもらうかという問題からスタートします。
訪問リハビリの目的に「日中の活動性を高めて、昼夜逆転の生活を改善する」という項目が入っているほど、患者さんは日中眠っておられることが多いのです。訪問リハビリに伺ったものの、患者様は熟睡中でどうしても起きていただけず、何もできずに帰るということもしばしばです。

そこで、声掛けの工夫として、声をかけながら
「患者様が好きな歌手の曲を流す」
「環境を変えるために車椅子に乗せて外出する」
「美味しい食べ物を一口分持って行く」
などの刺激を与えます。
その刺激が患者様の好みの刺激だった場合、起きてくれるので、適切な刺激が見つかるまで、根気強く試していきましょう。

訪問リハビリのポイント(2)ご家族にご協力いただくリハ前の環境作り

訪問リハビリの患者様のご家族の中には、リハスタッフの訪問の時間に合わせて、患者様を起してくださるご家族がいます。
しかし、患者様の体調やご機嫌などによってできない場合も多く、ご家族に負担をかけてしまいます。

そこで、ご家族には、
・無理に起こさなくてもいいということ
・訪問リハビリ時間直前の飲食は控えること
・日中は部屋を明るくしておくこと
この3点を伝え、ベッドをギャッジアップしておいてもらいます。

ギャッジアップしておいていただくのは、声掛けで開眼したときにリハスタッフの顔が見えるからです。
できれば、日中は着替えて過ごし、覚醒レベルを上げてもらえるとベストです。
ご家族に負担がかからない範囲で協力してもらいましょう。

訪問リハビリのポイント(3)リハビリを楽しい時間にしようとする姿勢

訪問リハビリのポイントは、患者様が自分で動きたいと思うようになることです。自分で動きたいと思えば、あとは基本動作の練習から始めて、ADL自立につなげていくことができます。

患者様がやる気になるためには「楽しい」と思ってもらうことが重要です。
訪問リハビリのスタッフが、患者様に起きて体を動かしてもらう事ばかりにこだわると、どうしても口調がきつくなったり、無理やり動かしてしまったりしてしまいます。

もし、患者様に体を動かしてもらえなかったとしても、患者様が少しでも笑えば、それは次回の訪問リハビリにつながります。
患者様に「面白い人が来るから楽しみだ」などと思ってもらえれば、訪問リハビリは前進です。面白い人と一緒に何かやりたいという気持ちから、体を動かしてくれるようになっていきます。

訪問リハビリから通所につなげるために

訪問リハビリは、患者様に生き生きとして過ごせるようになってもらうための第一歩です。ですから、訪問リハビリの仕事のゴールは患者様を外に出すことにあります。

訪問リハビリから、通所介護や通所リハの利用につなげて、患者様が他者との交流を楽しみ、レクやマシンなどで自分から体を動かすようになってもらいます。

訪問リハビリで患者様が熟睡していたり、「今日はもういい」と拒否をされると、リハビリスタッフの心が折れそうになりますが、根気強く関わりを続けて、患者様が外に出たくなるように促していきましょう。同時に、介助に頼りがちなADLも、自分でやりたくなるように、声をかけて進めていきましょう。

患者様のやる気を引き出すには、根気と一人一人に合わせた工夫が必要

訪問リハビリで患者様のやる気を引き出す声掛けと環境づくりは、患者様の個性に合わせて行うので、これが正解というものはありません。

しかし、患者様が楽しいと思えるような声掛けと環境を作れば、今日は乗ってもらえなくても次回は乗ってもらえるかもしれません。
訪問リハビリは、根気強く、患者様のやる気を引き出す工夫を続けましょう。

writer
仲光久代

作業療法士を20年以上やっています。ケアマネと社会福祉主事資格あり。
総合病院と精神科病院へ勤務の後、現在は介護施設の通所リハとショートステイ部門を担当しています。

ご家族への介助方法の提案方法|訪問リハビリの基礎知識

2016.11.16

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