病院から在宅医療へ転職した作業療法士が必ずつまずく4つのポイントと対処法

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病院と在宅医療とは環境、作業療法士の立場、リハビリ内容が少し異なります。病院から在宅へと転職した際にはその違いにつまずくことも多いでしょう。どのようなことにつまずきやすいのか、どうすれば上手く行くのかということを具体的に紹介していきます。

在宅医療は患者様のフィールド。在宅医療での作業療法士は「訪問者」であることを忘れずに!

病院のリハビリでは作業療法士は患者様から「リハビリの先生」という呼び方をされ、「先生」という立場で扱われます。しかし、在宅医療は患者様のお宅に作業療法士が出向きます。作業療法士は患者様にとって「訪問リハビリ業者の○○さん」という立場と変わり、病院で「○○先生」と呼ばれていた作業療法士も、在宅医療では「○○さん」となるのです。

在宅医療へ転職すると、まず名前の呼ばれ方に第一の違和感を覚えるのではないでしょうか。在宅医療はあくまでも患者様のフィールドです。作業療法士はお宅にお邪魔している訪問者としての礼儀、態度を忘れないようにしましょう。

病院にあるものが在宅医療にはない!準備と機転が大切

病院の作業療法室は、患者様の治療を行うのに適したベッドや机、検査や治療に必要な物品が揃えられているリハビリのために整えられた環境です。ですが、在宅医療の場合は、患者様の居住スペースですから十分なリハビリスペースが確保できないことやボールや風船など使いたい物品がないこともほとんどです。

音楽に合わせて歌いたい時はCDラジカセを、風船バレーが必要と思ったら風船を持っていき、限られたスペースでできることを考えて、トイレへ行ったり、玄関のポストを見に行ったりすることもリハビリにします。病院から転職した作業療法士は、在宅だからこそできるリハビリを行える「発想の転換」と「必要物品の準備」が大切です。

在宅医療の環境調整は患者様の立場に立って進めよう

病院では、作業療法士が「ベッドや椅子の高さを変えた方がいい」、「トイレ動作や歩行は見守りが必要」と意見したことは病棟側ですぐに反映されますが、在宅医療ではそうはいきません。作業療法士が「一人の時は歩かない方が良い」、「段差を解消する必要がある」と提案しても、それぞれのご家族の事情もありなかなか実践されないことも多いです。

病院から在宅医療に転職したばかりのころは、「何でわかってもらえないのだろう」と悩むことも多々ありましたが、患者様やご家族様にとっては住み慣れた自宅の環境を変えることに抵抗があるのは当たり前です。
自分の説明が一方的でなかったかを振り返り、どうして環境を変えることが必要なのか、環境を変えるとどう変わるのかという説明を丁寧に行ってみてください。それでも難しいときは、他に方法はないかということを患者様、ご家族とともに考える柔軟な姿勢が必要ですよ。

在宅医療では他部署とのコミュニケーションを積極的に。

病院ではリハビリ部門が確立されており、連絡や報告もリハビリ部が窓口となって行われることが多いですよね。個人で他部署に積極的なコミュニケーションをとらなくてもカルテや患者様自身から情報を得られることも多いです。けれども、在宅医療の場合はケアマネジャー、ヘルパー、主治医などとの積極的なコミュニケーションが必要です。

なぜなら、在宅医療のリハビリはケアプラン上の一つの計画であり、自分がチームのリハビリ担当者だからです。チームとして動くためには自分が行っていることを報告し、情報を共有して現状を把握する必要があります。在宅医療に転職した時は他職種のチームメンバーとのコミュニケーションを疎かにしないように気を付けましょうね。

【まとめ】作業療法士は在宅医療チームのリハビリ担当。患者様が主役です。

病院から在宅医療へ転職した作業療法士がつまずくポイントを4つまとめました。

1. 在宅医療は患者様のフィールド。在宅医療での作業療法士は「訪問者」であることを忘れずに!
2. 病院にあるものが在宅医療にはない!準備と機転が大切

3. 在宅医療の環境調整は患者様の立場に立って進めよう

4. 在宅医療では他部署とのコミュニケーションを積極的に

以上のように在宅医療の現場では、病院で働いていた時と同じようにしていては通用しないことが多々あります。大切なのは、「病院という環境が整えられた場所に患者様がリハビリを受けに来ている」のではなく、「患者様のお宅に伺ってリハビリを提供する」という医療業にサービス業の要素が加わることです。転職した際は、あくまでも主役は患者様で作業療法士は患者様をサポートするチームの一員ということを忘れずに。

writer
maiko

リハビリテーション専門病院で5年勤務後、2人の出産育児を挟みながらデイケアに1年、訪問リハビリに5年従事。現在は3人目の育児中で現場から離れているが、育児が落ち着き次第、作業療法士として復帰予定。

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