訪問リハビリサービスを利用するために必要な手順と手続き|訪問リハビリの基礎知識

在宅介護を受けられている方の数は年々増加しており、外来リハビリや、通所リハビリなどに通えない方でも自宅でリハビリテーションが受けることのできる訪問リハビリの需要はますます高まっています。

訪問リハビリのサービスを受けるにはどのような手続きが必要なのでしょうか?詳しくみていきましょう。

(2016年9月時点)

訪問リハビリサービスの種類を知る

訪問リハビリサービスには、病院などの医療機関に併設している「訪問リハビリテーション」と、訪問看護ステーションから訪問する「訪問看護による理学療法士などの訪問」とがあります。

訪問リハビリでは理学療法士・作業療法士・言語聴覚士によるリハビリテーションを受けることができますが事業所によっては在籍していない職種もあります。

それぞれサービス費用の算定単位が異なるので、リハビリ時間、料金が変わってきます。どちらも主治医から訪問リハビリテーションの適応であるという指示があって、リハビリサービスを提供することができます。

サービス費用の算定単位とは

訪問リハビリなどの介護保険下のサービスの費用は、要介護(要支援)度区分、サービスの種類(訪問看護、訪問介護、訪問入浴など)、行った内容、利用時間によって全国一律で決められています。

しかし、各地域によって物価や人件費などの差があるので、「円」ではなく「単位」で表され、地域の等級によってサービスの種類ごとに加算される「地域加算」が決められています。基本は1単位10円で、地域加算によって1単位の換算額が異なってきます。

例えば、同じ大阪府でも地域加算率は、大阪市は2級地で16%、堺市は5級地で10%、岸和田市は6級地で6%であり、1単位の換算額は、医療機関に併設する「訪問リハビリテーション」の場合(1回20分302単位)、大阪市は10.88円、堺市は10.55円、岸和田市は10.33円となっています。
ですので、訪問リハビリテーションの費用は、(302単位×回数)×(地域ごとの1単位の換算額)×(自己負担額10%)+(サービス提供体制加算や社会参加支援加算、短期集中リハビリテーション実施加算などの加算)となります。

サービスを受けたい旨を相談しましょう

訪問リハビリサービスを受けたい旨を相談する窓口は、要介護認定を受けている方はケアマネジャーか、主治医となります。
要介護認定をまだ受けていない方は、お住まいの市町村、または地域包括支援センターで要介護認定の申請を行いましょう。
介護保険の対象とならない方は(40歳未満の方、40歳以上65歳未満の方で特定疾患と認定されない方)、訪問リハビリサービスを行っている各事業所に問い合わせをしてみましょう。

事業所によって訪問できる範囲が決まっていますので、なるべく訪問して欲しい家の近くにある事業所を選ぶとよいでしょう。

ケアマネージャーから訪問リハビリサービス事業所に依頼

訪問リハビリを希望している方が、訪問リハビリの適応となるかを主治医に確認し、指示書の作成を依頼します。
指示書の作成には各医療機関で実費がかかります。かかりつけ医からの診療情報提供書が必要となる場合もあります。

ケアプランの作成をケアマネジャーが行い、他のサービス(訪問介護・入浴やデイサービスなど)や事業所から訪問可能な日時の調整を行い、訪問リハビリを行う曜日・時間、1回の訪問時間を決定します。
訪問リハビリテーションでは40分(1回20分302単位)、訪問看護ステーションからの訪問リハビリは40分(1回20分318単位×2)、または60分(1回20分286単位×3)のところが多いようです。

訪問リハビリサービス事業所と契約を結ぶ

訪問リハビリサービス事業所より、利用者様のお宅へスタッフが伺い、契約を結びます。その後、リハビリスタッフが初回訪問に伺い、利用者様の身体の状態やお家での生活動作、家屋環境などの評価を行います。
利用者様やご家族様からも家での様子やリハビリで希望することなどのお話を伺い、訪問リハビリの目標、リハビリ内容、方向性を決めていきます。

主治医からの指示内容、ケアプラン、利用者様のニーズに沿って、リハビリスタッフが訪問リハビリ計画書を作成し、利用者様の同意を頂いて訪問リハビリが開始となります。

<まとめ> 訪問リハビリはケアプラン上のサービスです

訪問リハビリは、主治医の指示の下、ケアマネジャーのケアプランの下に行われているサービスですので、訪問リハビリだけが独自に行われているのではありません。
主治医、ケアマネジャー、看護師、ヘルパーなどとともに、ケアプランの目標を達成するために同じ方向性を持ったチームの一員として行われるサービスのひとつです。

writer
maiko

リハビリテーション専門病院で5年勤務後、2人の出産育児を挟みながらデイケアに1年、訪問リハビリに5年従事。現在は3人目の育児中で現場から離れているが、育児が落ち着き次第、作業療法士として復帰予定。

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