高齢者が住みやすい地域づくりに繋がる地域リハビリテーションとは|在宅医療の基礎知識

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高齢者が住み慣れた地域で住み続けるために、地域リハビリテーションを実践していくことが非常に重要になります。しかし、地域リハビリテーションがどのようなものか、まだまだ浸透していない現状があります。

そこで地域リハビリテーションの概念や訪問リハでの実践方法などを紹介します。

高齢者への地域リハビリテーションの概念|在宅医療の基礎知識

地域リハビリテーションは日本リハビリテーション病院・施設協会により定義されています。定義の全文は協会のホームページに掲載されていますので参照していただければと思います。(参照:http://www.rehakyoh.jp/teigi.html

高齢者に焦点を当てて定義を要約すると、住み慣れた地域で高齢者が自分らしく生活するため、あらゆる人々が協力して、リハビリテーションの立場で協力して行う活動の全てを指します。

ここでのリハビリテーションは単なる機能訓練ではなく、高齢者のもつ能力を最大限発揮させ、日常生活活動や社会への参加などを可能にして自立した生活を促すものになります。

高齢者への地域リハビリテーションの活動方針

地域リハビリテーションには3つの活動方針があります。一つ目は直接的な援助活動です。急性期から生活期まで切れ目のないリハビリを提供し、地域や在宅での生活を継続させることです。予防リハビリも重要になります。

地域組織化活動も重要な活動です。各サービスがバラバラに提供されるだけでは十分な効果は期待できません。そのために、行政や事業所、インフォーマルサービスなど全ての人々が協力できるようなネットワーク作りが必要です。

一般の人々への啓発も必要です。年をとる、障害をもつことを自分のこととして自覚してもらい、サービスの充実や住民同士の助け合いの必要性を理解してもらうことが重要となります。

高齢者への地域リハビリテーション実践方法その①|地域ボランティアへの参加促し

地域リハビリの実践方法を私の経験も踏まえながら紹介します。専門職種として普段の業務に関わりながら、地域リハビリの実践をするための一番簡単な方法は地元のボランティア活動への参加です。

地域住民かつ専門職種として地域のボランティアに参加します。例えばゴミ拾いの前に腰痛体操を行ったり、障害を持った高齢者をボランティアに誘い出して社会参加を促したりすることも地域リハビリテーションです。

このように、専門職がボランティアとして活動することを「プロボノ」といい、これからの地域リハビリテーションの実践に重要な考え方になります。

高齢者への地域リハビリテーション実践方法その②|市町村プロジェクトの一環としての介護予防事業

市町村で総合事業のうち、新しい介護予防事業として、地域リハビリテーション活動支援事業があります。この事業はまさに地域リハビリテーションの実践です。

事業内容は介護予防の充実に向けて、通所や訪問、地域ケア会議、住民通いの場へ療法士などが関与していくことです。

私は住民主体の通いの場を立ち上げるために支援を行っています。はじめは療法士が関与しますが、最終的には高齢者のみで運営するように工夫していきます。また、地域課題解決の会議などに積極的に参加しています。

訪問リハにおける高齢者への地域リハビリテーション

訪問リハビリで地域リハビリテーションを実践する方法は、漫然と機能訓練を行うのではなく、活動や参加に焦点を当ててリハビリテーションを行うことが重要となります。

専門職としての評価、アプローチを行い、活動や社会参加を支援していきます。本人やご家族の病気や障害に対する意識付けや目標への動機付けが重要ですし、他職種との連携や協同も不可欠です。

地域に社会参加の場所が不足していれば、療法士として介護予防事業に参画し、住民主体の通いの場を作る援助を行うことも一つの役割です。

地域リハビリテーションで高齢者を元気にしましょう!

高齢者が元気に生活していくためには地域リハビリテーションは不可欠です。訪問リハビリでもしっかりと地域に目を向け、活動と参加に焦点を当てたリハビリテーションの実施や地域活動への参加を実践していきましょう。

 

ライタープロフィール
syusei0430
介護老人保健施設保健施設で入所や通所、訪問リハを経験し、現在はリハ管理者・介護支援専門員として、整形外科クリニックに所属しています。通所、訪問リハにも関わりながら、介護予防事業など地域リハビリを実践しています。

 

ご家族への介助方法の提案方法|訪問リハビリの基礎知識

2016.11.16

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