医師ひとり、事務員ゼロ。
アウトソーシングによる次世代在宅クリニックの経営
貴院の診療体制を教えてください。
当院は、在宅患者60名・外来患者10名を対象に、医師1名体制で診療を行っています。事務員は雇っておらず、必要最小限のリソースで運営しています。
私は訪問診療の勤務医として働く中で、患者数の増加とともに人件費も増え、それを補うようにさらに多くの患者を担当しなければならない状況に疑問を持つようになりました。
効率ばかりを追う体制の中で、「患者さんと丁寧に向き合う時間」がどんどん削られていくことに強い課題感を抱き、スリムで持続可能な運営を実現しながら、本当に大切な医療を提供したいという想いから、当院を立ち上げました。
ココメディカ導入前に、どのような課題がありましたか?
以前の勤務先では医療事務スタッフを多く抱えていたのですが、レセプトスキルにばらつきがあり、属人化していたことが課題でした。
いざ自分でクリニックを立ち上げようとしたとき、「本当にスキルのある事務員を雇えるのか?」という不安があり、自分でレセプト作業にも取り組みました。
しかし慣れない業務に多くの時間が取られ、本来やりたかった「患者さんと向き合う時間」が奪われる現実に直面しました。
導入のきっかけや、決め手は何だったのでしょうか?
導入の決め手は、カルテの記載さえ丁寧に行えば、レセプト算定をすべて任せられる仕組みだったことです。
医師として本来の業務に集中したいと考えていた私にとって、非常に理想的な体制でした。
さらに、サービスのカバー範囲が広いにも関わらず、導入までのスピードが非常に早かったこと、価格面にも納得感があったことから、安心して導入を決断できました。
実際に導入してみて、運用はどうですか?
カルテさえしっかり記載していれば、こちらでレセプトに関する作業はほぼ発生しません。
やり取りもチャットのみで完結し、コミュニケーションコストが非常に低いのが大きなメリットです。
その結果、業務効率は大きく向上し、本来の医療業務に集中できるようになりました。
導入後、どのような変化がありましたか?
導入後は、自分でレセプト業務に手をかけることがほとんどなくなりました。
レセプトにかかっていた時間を、集患のための営業や診療行為に回せるようになり、医療の質と効率が大きく向上しています。
また、事務スタッフの退職や休職によるリスクを心配する必要がなくなり、精神的な負担が大きく軽減されました。医院全体にもゆとりが生まれ、運営の安定性が高まったと実感しています。
同じような課題を抱えるクリニックに向けて、メッセージをお願いします。
もちろん、事務員を雇用してすべて内製化したいという考え方もあると思います。
ですが、私自身は「レセプトができない事務員」+「レセプトはココメディカに外注」という形が、最も合理的で現実的な体制だと考えています。
仮にレセプトスキルを持った人材を一から採用・育成しようとすると、多くのコストや時間がかかり、リスクも大きい。それを考えると、ココメディカのようなプロに任せる方が、コストパフォーマンスに優れ、業務も安定します。
人材の確保・育成に悩むクリニックほど、アウトソーシングの選択肢を早めに取り入れるべきだと感じています。

